<バンコク>子育てセミナーを開催しました。

2020年2月9日

《親力アップの国》
2020 年 日本は、オリンピックイヤー。新年度から、子供たちもパスポート型手帳をもち、色々な世界を訪れることにしました、勿論世界に旅行するのもよし、でもまずは、身近な生活の中にあることを国に見立て、「お食事の国」「準備の国」などなど、子供たちの世界巡りをしています。ぜひお母さま方も一緒になって、日々を楽しんでほしいと願い「親力アップの国」で、セミナーや、座談会をいたしました。今までのセミナーのシラバスから、ちょっと新たな志向で、お母さま方で、1ページずつを作り上げていく形に。学校選びも、毎日の生活も、情報がたくさんあるけれど、取捨選択して、そこにある大切なことを読み取る作業をすること。これを習慣にしていただきたい思いで、こちらも準備をして、ともに時間を過ごしました。新しく参加してくださる方、そして、バンコクでは様々な背景をお持ちのお母さま方と沢山の学びができました。

《日本の学校選びの国》

日本での、今の現状、学校選びをするためには、どんな学校があるのかをお話しました。
各学校で理念や特色は千差万別、ご自身が通われていた学校と異なる学校を理解しようと思っても、なかなかイメージも沸きづらいです。今では、学校のHPや、学校説明会などで、学校の大まかなことは、知ることができます。果たしてこれを読むだけで、お子様にとって最高と思える環境を見つけ出すことができるでしょうか?毎日通う学校だから、勿論学ぶことは不可欠ですが、それ以上に何をご家庭が求めるのかを、まず考えたうえで、学校を選ばなくてはいけないのではないかな?というお話をいたしました。
子供たちは、生まれ持った性質や気質はあるものの、特に幼少期、少年期は、そこに環境が加わり、人間形成の土台が作られます。今は情報を沢山持てる時代ですから、学校選びに限らず、ついつい分かったつもり、やったつもりになって行動をすることが増えています。そんな中で、この課題を考えようと、足を運んでくださった方々に、まず足元をしっかりと固めるために、しっかりと沢山の学校のことを自分なりに調べ、自分の中でかみ砕き、環境探しの旅に出ていただくことをお勧めいたしました。
それぞれがお持ちの自分の背景をしっかりと見つめて、そして、将来を見据えて、お子様方に何を望むのか。時代の変化が激しいからこそ、この作業を怠らず、丁寧に学校探しをしていただくことを、参加されたお母さま方のお考えも参考にしながら、進めました。

今、日本でも学校の選び方、また学校側の学校の見せ方に変化が出てきました。そして、時代の変化の速度と同じく、変化のテンポが速くなっています。感覚も新たに、どのように教育を子供たちへ、提供していったらよいかも考えていただきました。皆様お子様への愛情をしっかり持ち、今海外で生活しておられるからこそ、選択の幅があることも踏まえて、真剣に、一生懸命にこの課題を頭の中に入れておられることがとても感じ取れました。
海外では、たくさんある学校から、ご家庭がたくさん調べ、選ぶことが多いですが、日本では、国立、私立、公立も住む地域があったりとご家庭が選んだ上で、学校が選ぶことが主流です。伝統校であっても、随分時代の変化とともに、学校側も時代に寄り添うようになってきたものの、「伝統」をやはり大切にしています。海外からの感覚と、学校の感覚にずれが生じることが多くなっていることも海外からの学校選びの折には注意すべきことではあります。それぞれのご家庭にあった、第2の家庭になる学校を選ぶ何か参考になっていただけ、何かきっかけができる時間になっていればと願っております。終わった後に書いていただくアンケートによって、こちらもたくさんの学びをいただきました。

《子供たちの脳の国》

「子供の脳は9歳まで!」このテーマは、ぜひ今幼いお子様と毎日を過ごしておられるお母さま方と一緒に取り組みたい課題の一つ。便利なものがあふれている時代だからこそ、その便利に使われてしまうのではなく、お母さま方もこの時期を思う存分楽しんで過ごしてほしい、今しかないこの大切な時間を少しでもHAPPYにしていただきたいと思ってお話をしました。
特に9歳まで!となると、やはり、「0歳から3歳まで」は、まだ小さい!と思いがち。ところが、この「0歳~3歳」がカギ。これを是非知っていただこうと、どのようにお伝えしたらよいかを、ずっと練り続けました。日本でもこのセミナーいたしましたが、この準備を始めたのは、1年前でした。その間に、教育の考え方も目まぐるしく変化しているのを、痛感する一年でした。その間、子供たちと一緒に、シンプルでありながらも、子供たちが自分の足で1歩ずつ歩めるように、過ごしながら、一体何が必要なのかを常にかんがえて、今の時点で何をすることが最善かをお伝えしました。子供も大人も「JUST DO IT !」で日々を送ることこそ、その先にはたくさんの興味がわき、好奇心旺盛な0歳から3歳 そしてそれを土台にして、5歳までが過ごせるのではないかと思います。

子供たちのこのゴールデンタイムに、実際の経験、体験をもとに前頭前野を存分に使うことを頭のどこかに入れて子育てをしていただく、ヒントをお伝えしました。
無我夢中になる子育てを是非楽しんでください。そして、海外での子育ては、大変なこともたくさんありますが、逆にこのチャンスは、親子ともに前頭前野を多く刺激できる環境です。お子様の素敵な時間を、人生100年時代だから、思う存分楽しめるように心がけること、そして、100歳まで、生き生きと過ごせる土台を作るのは「3歳」までで、大きな差がついてしまうことを知っていただくだけで、きっとお子様との過ごし方が変わるのではないか気づいていただけたと思います。3歳までに、たくさんの言葉を知ってほしい!これこそが、子供たちのコミュニケーション能力を伸ばす、最高の武器になること、3万語を目標にするためには、どんなことをしたらよいか?などなどのお話をしました。
日々の暮らしを少し見直すだけで、子供たちがきらきらと輝いていくこと、是非取り入れていただきたいと思います。
昨今では、新型コロナウイルスや、PM2.5など、子育てをするのにも不安なことが多いですが、そんな中でできることは、規則正しい生活、食生活をもとに、体力をつけてあげることです。これこそが何より子どもを守ってあげられることでしょう。もう一度ここで「子供を守る」ということをそれぞれのご家庭で、考えてみてください。
幼児教育、幼児の生活などをこれからも沢山考え、お伝えしていきます。

《心の国》

この国でのセミナーは、「心のゆとりの持ち方」を緑が多く、お花が咲き乱れている場所で行いました。大人だって、環境一つで心の持ちようが変わること実感していただきたく選んだ場所。ちょうど中国の旧正月だったこともあり、このカフェでも、「福」という文字が書かれた、ディスプレーが施されていました。バンコクでは、この旧正月もお祝いするのを改めて、感じました。

皆様が来る前に、私も環境作り、心をゆっくりと落ち着かせ、個人セッションを行いました。美味しいおしゃれな朝食とともに、笑顔な素敵なお母さまと一緒に、お話をしました。お庭では小鳥がさえずっていたり、このセミナーの間はしばし、現実の世界から離れた穏やかな時間。
「心がふんわりと軽くなるノート」の作り方をお話しました。これは心の日記でもあり、ご自身の説明書でもあり、世界に一冊の大切なノートになります。お母様がご自身を大切に想い過ごすことで、見えてくる世界があること、そして子供たちの世界と魅力も飛び込んでくることを、日々の生活で実感していただけるように、一緒に考えました。
どの会も、最初は少々緊張されていたお顔が、終わりに近づくと皆様、お母さまとしてではなく、ご自身の微笑みを出された様子になるのを感じました。どうしても肩に力が入ってしまう海外生活、そして情報は沢山お持ちでありながらも、これでいいのかしらとどこかで思っておられる方が多いようです。具体的な結論をお伝えしたのではないのですが、こんな考え方もあることをお分かりいただくことで、自然に変化が見えました。
情報化社会ではどうしてもインプットに偏りがちになり、それに見合った量のアウトプットができていないことが多いように感じます。沢山のことに取り組み、アンテナを張ることもとても大切ですが、それと同じくらい様々な形でアウトプットすることも大切にしていただきたいと願います。

子育ての世界旅行に見立て、3回にわたってお話をしたり、お話を伺いました。どんな情報も割と簡単に手に入りますが、子育てをしている間は、沢山の寄り道をしながら毎日を過ごしてほしいと思います。そして日本にいるよりも、不自由がある生活かもしれませんが、その分たくさんの知恵を使って親子で成長できるチャンスと捉え、その特権を是非大切にされてほしいと思います。

《すきま時間にひと工夫》
バンコクの出張では、たくさんの隙間時間を楽しみます、日本にいても同じ時間なのになかなかこの隙間時間が見つけられません。バンコクにいるとたくさんのことが目に飛び込んできます。いつも当たり前に過ごしていることが、たまに場所が変わったり、環境がちがうと、人間はワクワクして、見ることができます。今回はPM2.5ということを経験しました。
情報では、どんなに空気が汚れているかが一目で分かりやすく解説されていますが、私は、本来のタイの青空でないことで、この変化を感じました。
現代は、色々なものが数値化されることも多いですが、まずは自分の感覚で判断ができることは忘れてはいけないと思います。その感覚・判断力の素地を養うのが幼児期ですから、五感をフルに使い、日々を楽しんでほしいと思います。毎回通るSoi10にも、今回たくさんの新しい発見がありました。記録として残しておくのでなく、頭の中にこの素敵なキラキラをたくさん刻みたいとおもいながら、毎日変化する朝日を見ながら、バンコクの毎日をスタートさせていました。

磯邊季里 @ 2020年02月09日 11:51 コメント: (0)

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