<こひつじかい>スキーキャンプ ロングステイ7日目

2020年4月5日

《赤倉温泉スキー場 妙高山麓に広がるビッグゲレンデ》
2日に降った雪で、4月とは思えない銀世界になった赤倉温泉スキー場の頂上にのぼると、日本海、様々な山脈などなどがくっきり見渡せるすっきりとした晴天の中でのスキーを全員笑顔で楽しんで、スタート。妙高山麓に広がる前17コースを、りさを先頭に、果敢に滑り降ります。頂上まで行くリフトは、とても険しい山にかけられていますが、そこからの毎日変わる山の姿をみることができるのも、毎日ずっと一生懸命にスキーの練習をしてきた賜物。貸し切りのゲレンデに、初めてのシュプールを刻み、この醍醐味こそ、自然の中での贈り物でしょう。自然の空気を思う存分すえることが、どんなに素敵なことかを子供たちは、きっとかんじてくれるでしょう。スキーは、技術を覚えるのも大切ですが、ただ、直滑降でおりるのは、昨今のスキーや靴などの道具がよくなっているので、誰でもできます。1本1本をコーチに教えていただいたように、自分で考えて、感覚をおぼえてすべることこそ、そして、なんどもなんどもコンディションが良い環境で滑れった子供たちの上達は著しく、目を見張るものでした。子供たちの可能性は計り知れないことを痛切に感じます。おなかがペコペコになるまで滑ったので、お昼は山の上のレストランで、おいしくいただくことが出来ました。このレストランには、スイスのペナントが壁一面にかざってあり、窓からは山がみえ、あたかも海外でスキーをしている気分にさえなります。今は、ここにいることだけでもありがたいと思いますが、いつかみなで、スイスでスキーがしたいね!ということを小学生が話しているのをきいて、心から願いました。少食だった年長さんもぺろりとたいらげて、デザートは半袖で、お外でソフトクリームを食べました。この一場面をいつか思い出せたらと、私の中にそっとしまいました。
なかまと一緒だからこそ、どこを滑っても、滑っても、楽しい歓喜がみなぎっていました。
ジャンプ台をみては、滑ってみたい!という野心。どんなことにも挑戦できる気持ちを持ち続けてほしいと思います。そして、冬季オリンピックのときには、テレビ観戦でなく、目の前でみてみたいということも話していました。

スキーは、自然の中で学ぶことがたくさんあります。雪の下からは、たくさんのフキノトウが頭を出していました。木々にもいっぱい芽がみえています。図鑑でない、本物を自分の目でみること、どんなに知識としてのこることでしょう。
リフトの上でも、たくさんの会話がはずみます。年長さんは、言葉遊びをしたり、ゲームをしたり、かけがえのないおけいこ場になりました。

ここに来てからは、自分たちで、できることをする、お食事だって、お掃除だって、できることを一生懸命に、挑戦します。知らないことばかり。知らなかったら、知りたい!と思うことを学びます。小学生だからできるのではなく、雑巾がけをしたことがない子もいました。びっしょり濡れた雑巾をおだんごで、ごしごし。ぞうきんがけはどんなこと?ということすら理解できていないことを発見。板目に沿って雑巾がけしてね。という言葉も伝わりません。分かったふりをするのではなく、わからなかったら、どういうこと?と聞くことができる、この土台をしっかりと身に付けたいと思います。

朝ごはんづくりと同時に、夜ご飯のおでんを仕込みました。大根を切り、面取りをしたり、一つのお料理を作るのにも手間がかかります。手間がかかる分、愛情もたっぷり。家庭ではなかなか見ることができない大きなお鍋で、いっぱいに作ったおでんは、味がしみこんでいて、格別でした。はんぺんもふっくらと。北陸の材料がたっぷりのおでんは、この場所ならではの贅沢な一品でした。

新潟の新米のコシヒカリも一緒に、笑顔も加わり、ワイワイガヤガヤ、とても楽しいお夕食でした。
普段忙しく都会で過ごしている子供たちにとって、時間がとてもていねいに、ゆっくり流れている気さえしました。日本の大切なものが、田舎暮らしをすると身近にあって、大人もたくさん気づかされます。自然の恵みを存分に感じながら、自然にたくさんのパワーをいただいて過ごした子供は、心身ともに健やかに今日一も過ごすことが出来ました。
このキャンプで、できるようになったこと!は、たくさんあります。節目となるこの時期。是非「できるようになったこと!」をかきだしておいてください。きっとやりたいこと!これからの目標が見えてくるでしょう。

磯邊季里 @ 2020年04月05日 21:32 コメント: (0)

0件のコメント





▲TOPへ戻る