<子育てセミナー>食育についてセミナーを開催しました

2021年2月6日

今週末に開催したセミナーでは、こひつじかいで日頃から行っている食育をテーマにお話させていただきました。「食事」というのは人間の生活と切っても切り離せないものです。そして、その「食」に小さい頃から触れ、興味を持ち、自分の経験として子どもたちの中で蓄積していくことは必ず子どもたちの糧となり力となります。

生活習慣が変わった今、そしてコロナ禍の今、病気にならない体作りは重要です。そのため、健康な暮らしをおくるために食育を学ぶことが大切になってきます。特に1歳から6歳までの幼児期は、体の成長はもちろん、味覚や脳も発達するため将来の食習慣を決める大切な時期です。こういった小さい頃から栄養バランスを考えた食事をし、子どもの好き嫌いを無くすためのひと工夫を考え、また実際に一緒にお料理をし、家族全員で食卓を囲んで食事をいただく。こういったシンプルなことの積み重ねが子どもの「食べる力」や「生きる力」を育みます。

今回のセミナーでは、昨年末に子どもたちと挑戦した味噌作りをご紹介しながら、SAPEREというフランス発祥の五感を用いた食育にと同様に行っていたこひつじかいの食育の様子をお話し、お母様方と一緒に子どもへの言葉がけや食育を通して得られる経験について考えました。味噌作り一つとっても、日頃いただく「お味噌」がどのようにして何から出来上がっているのかという知識が自然と子どもたちについていきます。そして、「大豆や麹はどのような香りか」「豆を茹でた鍋からはどのような音がしてくるか」「鍋の中で豆はどう変化するか」「こねると触り心地はどうであるか」といったように五感を通して様々な気づきが得られます。更に、こういった食育には年齢は関係なく、経験次第で語彙力や知識、食べる楽しさも周りと大きく差がつき、日々の食習慣が身についていくのだと思います。お母様方にも実際の食育の様子をご覧になっていただき、食育の重要性や言葉がけの仕方について今一度振り返っていただく機会となりました。各ご家庭で今後の「食」に関わる時間が丁寧に過ごせるきっかけになるといいです。

最後に、先日初めて食育のクラスにお手伝いで来てくれた大学生のコメントをご紹介したいと思います。子どもが小さいうちから食育をする意味というのを改めて考えていただければ幸いです。

今回初めて食育に参加し、料理を作るのに年齢は関係ないということに驚きました。一見、年齢的にまだ難しいのではと思うことや、大人がやれば一瞬で終わってしまうようなことでも、子どもにやらせることで、自分でやり遂げる力をつけることにつながるのだと感じました。また、おにぎりを作るという一見簡単な作業の中にも、子どもにとっては初めて知る語彙や食材に関連する知識が溢れており、いかに毎回の食事が大切なのか、そして自分の手で作って食べるということが大切なのかを実感しました。例えば、大豆からできるものをただ言葉で説明するだけでなく、おからや豆乳、豆腐、厚揚げなどを実際に見て、触れて、匂いをかいで、絵を描いてから食べるなど五感を使用して食べ物に触れることで、印象にも残りやすく、より食に関心を持てるようになるのだと思いました。そして、丁度1ヶ月前の七福神巡りに参加した際は、泣きながら手を引っ張ってもらってなんとか歩き切っていた子が、一つのことに集中して自分で作り、食べている姿に成長を感じることもできました。

磯邊季里 @ 2021年02月06日 19:16 コメント: (0)

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