<こひつじかい>卒業遠足

2021年3月8日 / 未分類

昨日、こひつじかいでは2020年度最後の遠足である卒業遠足を終えました。今年度はコロナ禍に始まり、新学期早々自粛生活を余儀なくされました。ですがそういった逆境に負けず、むしろそんなことにも気付かずどんどん自信や体力をつけていった子どもたち全員、この1年を最後まで走りきることができました。

《底なしの遊ぶ力》
今回の遠足には新一年生と新年長さんが参加し、フィールドアスレチックパークつくし野で開園から閉園まで1日中アスレチックや様々な遊具で身体を動かし、遊び尽くしました。新一年生に至っては、前日に都内の大使館巡りを全て終え、翌朝早くから自転車でつくし野まで25kmの道のりを2時間走り続けていました。夏の斑尾と妙高でのキャンプ、そして佐渡でのサイクリングや大使館巡りで鍛え上げられたのでしょう。彼らの体力は底知れず、アスレチックでも新年長さんを引っ張るかのように身体を動かしていました。以前はは泣いてばかりでなかなか滑れなかった直角の滑り台もスイスイと楽しそうに何度も滑っており、スリルを楽しむ姿がたくさん見られました。

新年長さんも負けてはいません。様々なアスレチックに挑戦し、水の遊具で足元がビショビショに濡れたかと思えば、今度は蟻地獄で走り回って手もお尻も泥だらけになっていました。全部の遊具を制覇するためにアスレチックパーク中の山を登ったり降りたりするだけでも相当の体力を使ったことでしょう。

《子ども同士で引き出し合う力》
朝9時の開園から17時の閉園まで、文字通り子どもたちは遊び続けました。園内には①から巡る順番がついた50個のアスレチックがありましたが、その順番を据え置き、子どもたちは最初に水辺のアスレチックへ向かいました。まだ人が全くいなかったため貸し切り状態のエリアで遊び始めましたが、水に浮いている遊具や水の上に広がる遊具を前になかなか手が出せない子もいました。しかしそこで互いに応援したり助け合いながら遊び始めるうちに、それぞれ気になったアスレチックに積極的に挑戦していきました。特に桶に入って綱を引っ張りながら水の上を進む遊具では、新一年生が夏に佐渡で乗ったたらい舟の感覚が蘇ったようで、スイスイと自由自在に桶を操り遊んでいました。お昼ご飯を食べに移動する際にもなかなか集合せず名残惜しそうに遊具を後にしていたり、お昼ご飯を早く食べ終わった人たちはすぐさまアスレチックへ一目散に駆け寄っていました。また春の訪れを感じるかのように、園内でつくしを見つけた子どもたちはお昼につくしを収穫し、大事そうに家に持って帰っていました。そして、最初の遊具に限らず、年齢関係なしに子どもたち自身が互いに助け合う姿も見られ、高くてよじ登るのが怖いアスレチックやグラグラして怖い所もみんなで達成しようと励まし合い、全ての遊具を回りきりました。

《たかが1日、されど1日》
1日たくさん身体を動かしドロドロになった子どもたちは、全員笑顔で遠足を終えることができました。最初は「怖い、怖い」と言っていた子どもたちも、帰る頃には「見て見て!」「こんなにできたよ!」とアスレチックをどんどんクリアして自慢げに成果を教えてくれました。新一年生も新年長さんも互いに様々な刺激を受けたことでしょう。単に家族と行くのではなく、仲間と一緒行ったからこそ切磋琢磨し成長できる環境がありました。「1日中、同じものをやり続けること」の中で、子どもたちは自分で成長できる環境を見つけられるまでになっています。この遠足での経験を糧に残りの春休みを有意義なものにし、4月からの新学期を迎えて欲しいと思います。

《アルバム》
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閲覧期限:3月14日

<こひつじかい>冬探し梅まつり遠足

2021年2月15日 / 未分類

梅の花が見頃を迎える季節となりました。2月なのにまるで春のような暖かさの中、子どもたちは冬探し遠足へ出かけました。
毎年恒例のこの遠足では、世田谷区にある羽根木公園まで足を運んで梅の花を堪能して春の訪れを感じると同時に、公園内にある様々な遊具で目一杯体を動かすことができます。

《歩くことが習慣に》
コロナ禍の中迎えた今年は、感染防止の観点から、電車を使わずに歩いて出かけました。小学生・新1年生・新年長さんは広尾のお教室から、新年中さん・新年少さん・キンダーさんたちは代官山のエジプト大使館から出発しました。今年度は大使館巡りをはじめとする多くの遠足で子どもたち一人一人が「自分の足で歩く」ということを実践してきました。その甲斐もあり、以前は泣きながら歩いていた子や歩くペースが遅く先頭集団から置いていかれていた子達はすっかり変わって、頼りがいのある姿を見せてくれるようになりました。広尾から出発したチームは、朝早くから走って公園への道のりを進み、区を跨いであっという間に先に歩くチームに合流しました。ですが代官山から出発した年下チームも負けていません。新年中さんたちがみんなを引っ張ってどんどん道を進みながら、身の回りの木々や花にも目を配り、たくさんの発見や気付きがありました。そして合流した両チームは、アンゴラ大使館にも寄って大使館巡りもしながら、自分たちで地図を見て羽根木公園を目指しました。

《やる気と自信が倍増》
全員が羽根木公園に到着すると、たくさんの梅の花がみんなを迎えてくれました。そこでお昼ご飯の前に、全員で梅の木とそこに咲く花の絵を描きました。自分たちでお気に入りの梅の花を見つけ、思い思いの梅の花を描きます。暖かい気候も相まって多くの方々が公園を訪れていたため、絵を描く子どもたちはたくさんの温かいお言葉をかけていただき、より一層ポンキーを握る手が進むようでした。直接声をかけてくださる方もいますが、大抵は通りすがりの「おー、うまいなぁ」「上手にかくねー」といった呟きです。その自然な呟きの数々を子ども達の耳は驚くほどしっかりキャッチしていて「知らない人に上手だねって言われちゃった!」と顔をほころばせていました。

《遊びこそ、子どもの活力》
お昼ご飯を食べ終えると、いよいよ羽根木公園のたくさんの遊具で遊び尽くします。まずはストレッチの遊具がある健康遊具ランドに行きました。遊具にぶらさがってみたり、くるくる回ってみたり、開脚してみたり、なかなか普段の公園にはない遊具に子どもたちは興味津々です。「どうやって使うの?」「こうかな?合ってる?」と色々な遊具に挑戦してみていました。そして普段行く公園にあるような児童遊園に少し足を運んだあとは、お待ちかねの迷路へ向かいます。この迷路の遊び場で子どもたちは大はしゃぎ。迷路の中を駆け回り、トンネルをくぐったり、鉄棒によじ登ったり、でこぼこの滑り台に挑戦してみたりと、好奇心の赴くままにたくさん体を動かしました。しかしこれだけでは終わりません。最後は迷路のお隣にあるプレーパークで遊びます。ここでは、川を作ってみたり、木板の急坂を駆け登ったり滑り降りたり、ひたすら土の山で穴を掘ったりと、泥だらけになるまで目一杯遊びました。ここまでたくさん体を動かしてたくさん遊ぶことは、特に昨今のご時世ではなかなかないでしょう。子どもたちは大人がいなくても自分たちで力を合わせたり声を掛け合いながら色々な遊びを自分たちで生み出し、活き活きとした姿を見せてくれました。

《仲間とだから出来ること》
今日の遠足では、歩くことや季節のものに触れること、そしてたくさん体を動かすことで、子どもたちはたくさんの学びや気付きを得られたはずです。きっと今日のようにみんなで来ていなければ、数ある遊具やプレーパークもここまで楽しく遊べなかったのではないかと思います。1人ではなく、家族とだけでもない。様々な年齢の子どもたちが互いに助け合い協力し合ったからこそ出来た、渋谷区から世田谷区までの完走であり、梅の花への発見や気付きがあり、そして目一杯体と頭と心を動かした遊びであったと思います。今日の経験一つ一つが、子どもたち一人一人を成長させてくれているでしょう。次の遠足で一皮剥けてパワーアップした子どもたちに会えるのが楽しみです。

《アルバム》
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閲覧期限:2月21日

<子育てセミナー>食育についてセミナーを開催しました

2021年2月6日 / 未分類

今週末に開催したセミナーでは、こひつじかいで日頃から行っている食育をテーマにお話させていただきました。「食事」というのは人間の生活と切っても切り離せないものです。そして、その「食」に小さい頃から触れ、興味を持ち、自分の経験として子どもたちの中で蓄積していくことは必ず子どもたちの糧となり力となります。

生活習慣が変わった今、そしてコロナ禍の今、病気にならない体作りは重要です。そのため、健康な暮らしをおくるために食育を学ぶことが大切になってきます。特に1歳から6歳までの幼児期は、体の成長はもちろん、味覚や脳も発達するため将来の食習慣を決める大切な時期です。こういった小さい頃から栄養バランスを考えた食事をし、子どもの好き嫌いを無くすためのひと工夫を考え、また実際に一緒にお料理をし、家族全員で食卓を囲んで食事をいただく。こういったシンプルなことの積み重ねが子どもの「食べる力」や「生きる力」を育みます。

今回のセミナーでは、昨年末に子どもたちと挑戦した味噌作りをご紹介しながら、SAPEREというフランス発祥の五感を用いた食育にと同様に行っていたこひつじかいの食育の様子をお話し、お母様方と一緒に子どもへの言葉がけや食育を通して得られる経験について考えました。味噌作り一つとっても、日頃いただく「お味噌」がどのようにして何から出来上がっているのかという知識が自然と子どもたちについていきます。そして、「大豆や麹はどのような香りか」「豆を茹でた鍋からはどのような音がしてくるか」「鍋の中で豆はどう変化するか」「こねると触り心地はどうであるか」といったように五感を通して様々な気づきが得られます。更に、こういった食育には年齢は関係なく、経験次第で語彙力や知識、食べる楽しさも周りと大きく差がつき、日々の食習慣が身についていくのだと思います。お母様方にも実際の食育の様子をご覧になっていただき、食育の重要性や言葉がけの仕方について今一度振り返っていただく機会となりました。各ご家庭で今後の「食」に関わる時間が丁寧に過ごせるきっかけになるといいです。

最後に、先日初めて食育のクラスにお手伝いで来てくれた大学生のコメントをご紹介したいと思います。子どもが小さいうちから食育をする意味というのを改めて考えていただければ幸いです。

今回初めて食育に参加し、料理を作るのに年齢は関係ないということに驚きました。一見、年齢的にまだ難しいのではと思うことや、大人がやれば一瞬で終わってしまうようなことでも、子どもにやらせることで、自分でやり遂げる力をつけることにつながるのだと感じました。また、おにぎりを作るという一見簡単な作業の中にも、子どもにとっては初めて知る語彙や食材に関連する知識が溢れており、いかに毎回の食事が大切なのか、そして自分の手で作って食べるということが大切なのかを実感しました。例えば、大豆からできるものをただ言葉で説明するだけでなく、おからや豆乳、豆腐、厚揚げなどを実際に見て、触れて、匂いをかいで、絵を描いてから食べるなど五感を使用して食べ物に触れることで、印象にも残りやすく、より食に関心を持てるようになるのだと思いました。そして、丁度1ヶ月前の七福神巡りに参加した際は、泣きながら手を引っ張ってもらってなんとか歩き切っていた子が、一つのことに集中して自分で作り、食べている姿に成長を感じることもできました。

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