<こひつじかい>みかん狩り遠足

2020年11月30日 / 未分類

《旬を堪能》
こひつじかいの全ての遠足の中で唯一大型バスでいくみかん狩り遠足、ロータリーにどーんと停まるバスを見るだけでもワクワクが膨らみます。
バスのドライバーさんは去年と同じ方が務めてくださり、より安心でみかん園へ出発しました。
到着し、まずはみかん園のお父さんお母さんに、年長さんがリードして「今日よろしくお願いします!」と大きなウキウキとした声でご挨拶をしました。
「いらっしゃい、今年も来てくれてありがとう」と温かく迎えていただき早速みかん園に移ります。
車道を通るので、楽しい気持ちも持ちながらも、車に気をつけて安全に移動することができました。

みかん園に着くと、お父さんが収穫の方法を教えてくださります。お父さんの手元をよく見てよく聞いて収穫するイメージを膨らませます。
「小さいのが美味しいよ」などのアドバイスを元に、まずは一つ取ってみて美味しいかどうかチェック。何度か繰り返すうちに、どんなみかんが美味しいかわかってきました。山ほど実っている中から、自分なりに美味しそうなみかんを獲ることができました。

「獲ったみかんを使って、ジャムを作るんだ!」「家族に美味しいみかんをご馳走したい!」
何をするにも、自分で明確な目的を持つことは大きな原動力になります。同じ空間に同じ時間いても、この気持ちを持っているか持っていないかで、楽しみ方が変わってきます。
木に登って真剣に沢山のみかんを獲る子もいました。その姿に、みかん園の方も驚き嬉しい様子で「こんなに一生懸命獲ってくれる子は久しぶりだよ」と言ってくださりました。

使う道具は大人と同じものなので、子供たちの手には少し大きく扱いにくいですが、何度も繰り返すうちに、説明で受けたみかんのヘタの部分までしっかりと切り落とすことができるようになりました。

《見たままを表現》
みかんの収穫がひと段落したところで、お絵描きタイムのスタートです。
本物のみかんの木を目の前に、目に映るもの、肌で感じるものを表現していきます。
忠実に観察して描く子、みかんを採っている場面を思い出して描く子、全体を描く子、ズームアップしたように大きく細かく描く子と
表現の仕方は十人十色です。子ども達の絵を見ていると同じ体験をしていても感じ方は違うということが良く分かります。

《遊びは生み出すもの》
お昼ご飯を食べたあと、子どもたちは寒さも全く気にすることなく半袖でまた元気に走り回ります。
食後のデザートに、お弁当を食べたところからすぐそばにある、採れたてのみかんをいただきます。

お昼休みの間は、みかん園の山の中で自然に触れながらお友だちと過ごす時間を満喫します。

お昼休みを過ごしたこの場所は、遊具があるわけでもなく、障害物が多く広さが足りないため鬼ごっこができるわけでもなく、草や砂利のが多く斜面の足場では縄跳びもできません。そんな中でも、何もないところから自分たちで楽しい遊びを生み出します。

子ども1人では持てないほどの太い木の枝を見つけては、周りのおともだちを集めて「お〜みこし、お〜みこし!」と数人で担いでお祭りごっこを始めます。

ペットボトルに虫を捕まえて観察したり、木の実を入れて蓋をしてマラカスのようにその音を楽しんでいる子もいました。

走っているうちに知らぬ間に身体中にくっつき虫が付いて、「なんだこれ〜!」と言っておともだちとはしゃいでいる姿もありました。
「くっつき虫は虫なの?どこにいるの?」という子どもたちの疑問に「くっつき虫は植物なんだよ」と答えると、子どもたちはくっつき虫の正体をこの目で確かめたいと言わんばかりに「これかな?」と探し始めます。

興味を原動力に動く子どもたちはとても活発で、楽しみながら自ら動くことでどんどん多くのことを吸収していきます。

傾斜に横に生えた木に、豚の丸焼きのようにぶら下がって遊んでいる子を見ては、他の子たちも次々と「私もやりたい!」と集まり、一度でできなくても「もういっかい!」と何度もチャレンジします。
軽々とこなす子、腕力が足りなくて自分の体を支えられない子、腹筋が弱くて足が上がらない子、自分にはできないと思って躊躇してしまう子、様々ですが、踏ん張ってなんとか自力でできるようになるともだちの姿に鼓舞されて「やっぱりもう一回!」と頑張る子どもの姿に、些細な一場面から、仲間の存在の大切さを感じさせられます。

《山も海も街も》
遊んだあとはおやつを食べて、みかん農園を出て探検に出ます。

農園を出てもあちらこちらにみかんの木があります。
さらに進み視界が開けると綺麗な空、遠くには海も見えました。同じ場所でも、車道を挟んで海が見える景色の反対側に行けば、今度は町も見えます。
歩いた距離は2キロも満たない程。そのなかでもいろんな景色を見ることができました。

遠くの山並みは、山の外形にそれぞれの特徴があり、一つひとつに名前がついています。
なかでも子どもたちに人気だったのは、金太郎がいたとされる金時山。
雲がかかり富士山は見えなかったものの、くっきりと見える金時山を気に入っていた様子でした。

帰りのバスの時間でもおともだちとたくさんおしゃべりをし、おやつを分け合いながら楽しみます。
おやつのあとには、みんなでゲームをしました。背中をピンと伸ばし、しゃべらず、目を瞑ってじっとするゲームです。
賑やかだった車内があっという間に静かになりました。
朝早くから起きて元気に走り回っていた子どもたちも、今日もたくさんエネルギーを使ってくたくたになったことと思います。
気づくと、そのまますやすやと眠っていました。
適度な休息をとり、ちょうど高速を下りる頃にはスッキリ目覚めテキパキと身支度を整え始めました。

自然に触れながらおともだちとたくさん言葉を交わし、同じ時間を過ごすなかでまた一つ経験を積み、楽しい思い出を作った日でした。

《アルバム》
みかん狩り遠足の写真はこちらです。お子様との会話の種にお使いください。
アルバムはこちらから⇒K&R みかん狩り遠足アルバム
閲覧期限:12月5日

<こひつじかい>2020年受験を終えて

2020年11月24日 / 未分類

今日で、こひつじかいの年長さんたち全員が無事入学試験を受け終わりました。
入学試験の日というのは、日頃の練習や頑張ってきたことの成果を確かめると共に、思いを込めて自分の作品や身体を動かせることを先生や仲間に見てもらう晴れ舞台です。
今年はコロナ禍で先行きが不安でしたが、当日まで早寝早起きといった規則正しい生活と自分たちで買い物をし料理を作るバランスの良い食生活を続け、子どもたちはいつも通りの姿を見せてくることができました。2020年ならではの思いや頑張ったことを丁寧に伝えることや自分の出来る限りの頭と心と体を使ってベストを尽くすことを大切に、初心を忘れず、まずは最初の土台および基本をもう一度丁寧に復習して確実にし最初の段階から一つ一つ思い出していくことが、子どもたちの試験に活きたようです。
大工さんがお家をゆっくりしっかり建てていくように、まず基礎柱をしっかり作り、その後、壁、窓、屋根などを丁寧にのせて作っていく。このように頭と心と体を全部使って一生懸命作ったお家は、その分だけしっかり建っており風や嵐が来ても倒れません。だからこそ、今やっている絵や工作をコツコツと作ることを継続することで、色々な発見があります。「窓をもう少し大きくしよう!」「屋根は黒より赤がいいかな?」など考えれば考えるほど、子どもたちは面白さを感じるのです。そういったものを、まずお家の人に発表してみましょう!舞台でなくてもベストを尽くすことには変わりないだけでなく、これは「試験ごっこ」をイメージしたものとなります。指を動かして、今やっていることだけにとどまらずそのものへの思いや命を入れること、周りのことなどの様子やそのもののことをよく知ること、更にそのものを自分の仲間にしていくこと。こうした日々の練習をやっていれば、緊張することやいつものように出来ないことなどがほとんどなくなります。
また、自然を感じて過ごしてきたことも子どもたちの底力に繋がっています。空をたくさん見ることや草・木・花・動物・虫に出会うことで、空の色・風の音・落ち葉の色などを知覚し、五感をフルに使い毎日過ごしてきました。今年は特にコロナに悩まされてきましたが、それよりも強いのは自然です。昔の音楽家たちがその音を色々な楽譜に書いてきたように、その自然の美しさや強さ、繊細さを感じて毎日過ごすのです。このように自然と触れ合い感性を鍛えた子どもたちだからこそ、楽しく幸せな姿をいつも通りの姿をお見せでき、見ている方々にパワーを与えて「素晴らしい!」「いいね!」「すごいね!」という素敵な言葉のシャワーを浴びさせてもらえるのです。
子どもたちは目先の受験という目標ではなく、その先に「〇〇がしたい!」「〇〇になりたい!」という大きな夢を掲げて、お絵かきもお料理も体操もしてきました。そして、そういった子どもの「やりたい!」という気持ちを親子で共有し、先を急ぐのではなく親子が寄り添って一歩一歩歩んできたことが、自信と勢いに溢れる今の子どもたちに確実に繋がっています。受験はこれで終了しましたがここで終わりにするのではなく、3月までの4ヶ月間もこれまでやってきたことを継続し様々な経験を積み上げて、4月に小学校へ入学するまで修行を続けていきたいと思います。

<コンクール>自己表現コンクールで賞をいただきました!

2020年11月17日 / 未分類

夏に子どもたちが描いた絵を応募した自己表現力コンクールの結果が、今月半ばにやってきました。このコンクールでは大賞が全体から1作品、最優秀賞が分野ごとに1作品、そして優秀賞や入選が各部門1~5作品に贈られます。今年度の子どもたちの結果は、年中さん1名・年長さん2名・小学生1名が優秀賞をいただき、年中さん2名と年長さん1名が入選し、小学生1名は佳作に選ばれました。限られた数の賞の中で8名も表彰していただき、コロナ禍で子どもたちが絵に込めた様々な想いが通じたことを感じました。
中でも、しましまのジャムの絵を描いた年長さんは、ただ単に絵を描いて終わりにするのではなく実際に今なおしましまジャム作りに励んでおり、実体験と繋がった絵だったからこそ優秀賞をいただくことができました。更に今年度優秀賞をいただいた小学生は、昨年度最優秀賞をいただいており、応募作品が2年連続大きな賞に輝き本人の自信と達成感に繋がりました。
また、日頃子どもたちに絵や工作を教えてくださっている先生の息子さんも、同コンクールで今年度応募した絵本が第20回記念特別賞に選ばれました。彼は3歳から高校生になった現在まで絵を描き続け、コンクールに応募しています。彼の絵に対する想いもまた、こひつじかいの子どもたちの刺激になっているようです。
今年はコロナ禍のため例年開催される表彰式の開催が見送られて、ホームページへ入賞作品が掲載されることになりました(下記参照)。しかしこのコンクールでは入賞の有無に関わらず応募作品への講評をいただくことができるので、その講評のお言葉は子どもたちの励みになり、来年行われるコンクールや次の機会に繋げていきたいと思います。


NPO現代用語検定協会URL:http://www.genken.com/
(12月18日入賞作品掲載予定)

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