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<こひつじかい> キンダークラス 水族館へ行こう!

2016年7月14日 / 未分類

7月12日(火)にキンダークラスの遠足で葛西臨海水族館へ行きました。今日は年長のお兄様も、小さな先生としてキンダークラスの子ども達と一緒に行動します。 
2歳の子ども達が荷物の入ったリュックサックを背負って広尾のお稽古場に集合し、車で水族館へ向かいます。途中、車窓からの景色を見ながら「普通の道路と高速道路の違いは何だろう?」「電車の線路にあって道路にもあるものは何かな?」など、クイズをするように観察をしました。バスガイドさんのように「右手に見えますのは東京タワーです」などと言いながら、景色を楽しんでいるとあっという間に葛西臨海水族館に到着しました。

水族館の入り口にはマグロと背比べできる目盛りがあります。ここで背比べをするときには「ピシッと立つ」ということ、マグロがどんなに大きいかということをまず学びました。
水族館に入ると大きな水槽があり、サメが出迎えてくれました。同じ水槽にはエイが泳いでいたり、他の魚が群れになって一つのかたまりのように泳いでいました。

進んでいくとマンボウの水槽がありました。マンボウは大きな水槽に一匹だけで泳いでいて、とても平べったい魚だということがよくわかりました。他の魚が尾びれを大きく動かして動いているのに対し、マンボウは体の上下についているひれを動かすことで移動していること、上に向かって上がって行ったかと思うと下に向かって勢いよく降りてきて、ガラス越しに見ている人間に近づくとこっちを見ているようだということなど、様々な気づきがありました。水族館に行く前からマンボウに関心があった、あるキンダーさんは、自分の方に近付いてきたような動きのマンボウに大満足でした。

世界の海には様々な環境があり、生息している魚の種類も違ってきますが、その様子を再現した水槽にはカラフルな魚、大きな魚、小さな魚、並んでいるような魚や岩に隠れている魚など、いろいろな魚の様子を見ることができました。カラフルな魚のなかに「あ、ニモがいる!」「ドリーだ!」と、キャラクターとして知っている魚の本物を見つけて嬉しそうな子ども達でした。今日引率をお手伝いしてくれている年長さんは最近タツノオトシゴをよく描いているのですが、水族館で本物をみることができ、熱心に観察していました。他にも、色鮮やかな花のようなイソギンチャクが幻想的な海の世界でした。

水族館には見るだけでなく触ることで学ぶコーナーもあります。つんつんとしたウニを触ってみたり、貝やタコを触ってみたりできるのですが、指のマークは指1本で、目のマークは触らずに見るだけなど、それぞれの生き物についてのルールが示してありました。

次にペンギンのエリアに行きました。事前に準備してきたしおりに、ペンギンが泳いでいる様子を見ながらお絵描きをしました。係りの方が餌付けをしている場面では、ペンギンが餌を食べる様子をしっかりみることができました。一人参加の年長さんは、顔を出して餌を待っている様子をしっかりと描いていて、さすがと思いました。
餌はアジやキビナゴで、ここにいるペンギンに対して30kgの餌を用意するそうですが、キンダーさん達一人当たりの体重のおよそ2倍の重さと話すと、子ども達は驚いていた様子でした。

先ほどとはまた別の「触れるコーナー」では、ネコザメやエイが子ども達を待っていてくれました。先ほどよりも入念に、ここでのルールを聞きます。子ども達は真剣な表情です。まずは肘までよく洗うこと。触るときは指2本をそろえて背中をなでること。顔や口には近づけないこと。サメには鋭い歯がたくさん生えていて怪我をする危険があり、エイは口が裏側にあるので裏は触らない、しっぽに毒を出すところがあり、毒は出ないようにしているものの、しっぽを触らないようにする等々、みんな真剣にきいていました。そしていざ触るとなると、まだ背が低いので、身を乗り出すようにしてドキドキしながら触ります。エイはつるつるしていました。サメはざらざらです。「サメ肌」という言い方があることをお話ししました。ドキドキしながらも、一度触ってみると「もう一度!」と、やってみたいという気持ちの強い子ども達でした。

ウミホタルの実験を見学しました。蛍はお尻が光りますが、ウミホタルは光る液体を体内に持っていて、それを放出すると海水と混ざることで光るという説明を受けました。実験ではきれいに青く光る様子を見ることができました。ウミホタルはカニやエビと同じ仲間の甲殻類で、透明の殻につつまれている生き物という説明に大人も一緒になって「へえ、なるほど!」と思ったのでした。

さて、おなかがペコペコになり、お昼ごはんにいたしました。お外でピクニックも良いのですが、この日は真夏のような暑さだったために室内での昼食にしました。お母様が用意してくださったお弁当をいただいたあと、みんなでおやつに、魚の形をしたおせんべいやペンギンクッキーを食べました。そのあと、水族館でいただいた魚の塗り絵を楽しみました。

持って来ていたしおりの、タコの長い足に丸シールで吸盤を付けるワークをしたり、図鑑でいまみたものをかくにんしたり、その姿はお姉さまそのもの。真剣に魚のことを知りたい!と目がきらきらにかがやいて、自分の目で見て、聞いて、触ってきたこととと照らし合わせていました。頭の中のキャンパスがまだまだとてもシンプルなので、ふしぎだな?こうだったかな?と思うことを自分なりに考えて、質問する姿もありました。
今日の遠足はここまでで帰路につきます。キンダークラスでも身支度は自分でして、自分のリュックを自分で背負って、最後までちゃんと歩いて行動します。出口に向かう途中、タンチョウ・サギ・コウノトリのコーナーがあり、頭や足の色の違いなどを比べました。

たくさん歩いて汗をかいたので、最後にかき氷とアイスクリームを食べました。かき氷は食べた後の舌の色をお互いに見せ合い、楽しく夏を感じました。
帰りの車中は暑さで疲れて寝てしまうと思っていたら、しおりに書いてあった詩の暗唱がはじまったり、歌をうたったりしながらまだまだ元気な子ども達でした。まだ2歳の子ども達なのに、童謡など、一人が歌いだすとみんなで歌う・・・子どもどうしのコミュニケーションの様子は微笑ましく、楽し気で、そして頼もしくもあります。

このキンダーさん達は、実はみんな年長さん以上のお兄様やお姉様を持つ「下の子」達です。そういった環境も手伝ってか、「知りたい」「やりたい」という気持ちがとても強いクラスになっています。教わるだけではなく自分から覚えていこうとする、吸収力が違ってきます。遠足から帰ってから、お家でカニ・カメ・イカ・マンボウなどを作り、お母様方に今日の報告をしたそうです。それをそばで聞いていたお兄様がペンギンの絵を描いたとか。絵が描けるほど、ちゃんと報告できていたということだと思います。

水族館には家族できている同じ年頃の子ども達もいました。まだベビーカーに乗っている子どもも多く、なんとなく魚やペンギンなどを見て終わることがほとんどだと思います。キンダーさん達は友達どうし楽しく会話をしながら、見学に来ていた小学生のお兄さんお姉さん達の様子を横で見て、真似をして、観察をしていました。小学生のお兄さん達がキンダーの子達の絵を見て「上手だね!」と言ってくれると、得意気な表情を見せていました。

遠足の翌日の9時から、お家で作った作品を嬉しそうに見せてくれるところからキンダーの講習がはじまりました。遠足に持って行ったしおりを完成させながら、昨日の復習をします。水族館に行ったらそのままにするのではなく、丁寧に復習することがとても大切です。
昨日見たお魚は何色だったかな?という問いかけにも、元気に答える子ども達。お絵描きをしたり、折り紙を切ったりして見学した魚のイメージを再現させます。切ったパーツを貼り合わせたり、出来上がった魚を海に見立てた画用紙に貼ったり・・・切ると言っても直線もあれば曲線もあります。貼ると言ってものりで貼ったりセロハンテープで貼ったりと、それぞれ注意が必要になってきます。様々なことに気を付けながら、集中力をもって、指示通りに工作していく、キンダークラスにとっては難しいことですが、どの子もよく頑張っていました。お絵描きや工作をしながらも、昨日の水族館で印象に残ったことが会話に出てくる子ども達。その様子から、楽しく充実した見学であり、遠足だったことが伺えました。講習のなかで、「ひとりぼっちのタツノオトシゴ」を読み聞かせをしました。海の世界での物語を野菜を使って表現した、すばらしい絵本です。

2歳児でもここまで見れる、自分の荷物を持って歩いて見学できる!
見学の途中、集中して移動に遅れがちな子がいると、別の子が声をかける一幕もありました。自分のことだけではなくグループとして意識して行動ができていたのだと思います。
小さな先生として参加してくれた年長さんも、人数確認をしたり、お兄様としての自覚をもって活躍してくれました。この2日間で、たった2歳の子ども達も、五感をフルに使い、暑いこともへっちゃら!我慢をすることもしっかりと出来、充実した時間を持てました。
こどもの限りないパワーを暑さに負けないで、発見して子育てを楽しんでほしいと思います。
間もなく始まる今年の夏休み、海へ行ったり水族館へ行く機会もあることと思います。お父様お母様のひと工夫で、子ども達の力につながるような楽しい時間を是非作っていただきたいと願っています。

<こひつじかい>マラソン大会

2016年6月30日 / 未分類

6月25日にマラソン大会を開催しました。早朝に雨が降っていたものの、スタートの頃には無事にお天気が回復してきました。今回のスタート地点は多摩川駅です。6時30分に集合し、まずは準備体操です。入念にストレッチをして、軽くランニングを行います。長いレースに向けてしっかりと体をほぐしました。
準備体操を終えるとお見送りに来てくださったお父様とお母様にごあいさつをして、いざ出発です。目指すは4駅隣にある日吉駅です。スタート直後、まず丸子橋を渡ります。丸子橋は東京都と神奈川県の境にある橋です。多摩川を一望でき、東横線も見ることができます。順調なペースで進んでいくと、武蔵小杉に到着しました。電車で移動する距離を自分達の足で走っていることに、子ども達も少し驚いた様子でした。

中間地点で水分補給をし、後半戦のスタートです。事前の練習でも意識していたように、一般の道を走るということでしっかりと列を整えます。途中、後方にいるお友達を気にかけて励ます子どももいました。お互いに切磋琢磨して、全員でゴールをしようという意識を感じました。ラストスパートは緩やかに続く上り坂です。最後の力を振り絞って、見事全員でゴールを達成するという目標を達成しました。

その後記念撮影をしてから、慶應義塾大学のキャンパスで体操をさせていただきました。周りには大学生や高校生のお兄さん、お姉さん達もトレーニングをしていて、子ども達にとってその姿は刺激になったことでしょう。子ども達も負けじとしっかりと体を動かしました。
チーム対抗リレーではスピードの速さだけでなく、きれいに並ぶことや待っている時の姿勢にも注意して、白熱した対決になりました。記念館の前で、校舎の前階段を使っていろいろな鬼ごっこもしました。かくれんぼにはなりませんが、太い柱の陰に身を潜めて逃げたり、階段をこまめに動き様々な工夫を凝らして鬼ごっこをしました。昔からの遊びのなかには、子ども達でルールを決めたり、自分達の知っているルールを話したり、遊ぶまでにもたくさんのコミュニケーションをしている姿を見ることができます。小学生に交じっている年長さんは一人前に成長していました。

体操を終えると表彰式です。一人ひとり、名前が呼ばれると表彰状が手渡されました。賞状を受け取る様子も、やり方をしっかり教わったことに後押しされ、少し緊張しながらも今日一日の達成感にとても満足気で自信にみちた趣。この日のために、寒くて凍りそうな手をこすりながら冬を越し、新緑や花の香りをかいで練習を重ねてきたので、この半年の集大成として無事に今日の活動をやり遂げた子ども達の表情は、非常に晴れやかでした。 
 
苦しい時でも走り続ける粘り強さを身につけ、大きな目標を達成する喜びを実感したことでしょう。実は練習のランでは、本番の距離よりも長く走ってきました。急な坂道だって、たくさん走りこみました。だからこそ、今日は今までのマラソン大会での最短時間で、全員がゴールできたのでしょう。優勝争いは、最後のだらだら坂でゴール間際まで繰り広げられました。その険しい自分との戦いの表情には、心を打たれました。最後まで自分を信じて、自分を奮い立たせること。小さくてもこの体験をすることができるのは、日々の積み重ねがあるからだと思います。走り終わった子は伴走にまわり、全員でやり遂げることができ、一人ではなく、仲間がいることがどんなにか心の支えになるということを実感したでしょう。走り終わった後も約1時間くらい、子ども達は思いっきり体をフルに使い遊んでいましたが、その姿から、力強いエネルギーを感じる時となりました。

<バンコク>パターンブロックのクラスについて

2016年6月23日 / 未分類

5月22日(日)にパターンブロックにはじめて触れる子ども達に向けたクラスをしました。3歳児を中心とした小さな子ども達です。はじめはお母様と一緒にパターンブロックを楽しむことができたら、きっとパターンブロックが大好きな子どもになって、パターンブロックの世界が広がっていくのだと思います。小さな手にも扱いやすいブロックを積んでみたり立ててみたりしながら、色の区別をしたり、楽しみながら初歩的なことを体験します。はじめて参加したのにすぐに夢中に取り組む小さな姿に、お母様方も驚かれたようでした。

 しばらくブロックと親しんだ後、パターンブロックの次の段階を楽しむ為に、お母様と一緒に短冊状の色画用紙をテープでとめて枠を作り、いくつかの枠でカメを作りました。まるでカメの甲羅のような黄色の六角形のブロックを枠の中に入れ、そこにブロックを乗せて重ねていきます。パターンブロックの特性がここで生きるのですが、教えなくても、黄色のブロックの上に赤いブロックを2つ乗せる子ども達。置き換えができています。
 身近な生き物であるカメとブロックで遊んだ流れは「浦島太郎」につながります。この場所には浦島太郎の絵本はありませんが、記憶しているお話を子ども達に語りかけるのです。日本人が昔から語り継いできたお話を、子育てのなかで改めて大切に子ども達に伝えていってほしいと思います。それはお母様方の優しい声のトーンと一緒に子ども達の記憶に残り、日本人としての心を育む助けとなることでしょう。
 全体での活動が終わってからも、子ども達はお母様方と海の世界を楽しみました。写真の作品は、はじめてパターンブロックに触れた子のものです。子ども達のわくわくするような学びも、この作品のように伸びやかに広がると良いと思っています。

 さて、今日のように小さな子ども達がパターンブロックで存分に遊べるように、パターンブロックの特性や子どもへの声掛けなどを学んだインストラクターを増やしていきたいと考え、バンコクでもそのための講座を開講しています。インストラクターになる大人だってパターンブロックにはじめて触れる人がたくさんいますので、まずはパターンブロックのすばらしさを知ってもらおう!とビギナークラスからはじめています。すぐにインストラクターを目指さなくても、家庭で自分の子どもとより良く遊ぶことを目的としている人もいます。
 そういった学習をするのですから、実際にパターンブロックで遊んでいる子ども達と接することも大切です。5月29日(日)のパターンブロックのクラスでは、インストラクターになるための学習をしている方達が先生として加わりました。
 タイではインストラクターとして働くことができなくでも、ご自分の環境が合ったとき、いつかこのスキルを活かしていただきたいと願っています。この講座が将来のための刺激になれると良いと思い、気概をもって取り組んで参ります。

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