<こひつじかい>大蛇祭り遠足

2016年9月14日

9月10日(土)奥沢の大蛇祭り遠足に行ってまいりました。台風などお天気が心配されましたが、無事に晴れてお祭り日和でした。朝8時に田園調布駅に集合し、お父様お母様に見送られて出発しました。今回の遠足では「遠足」の字にもあるように、自分達の足でがんばって歩いてお祭りまで向かいます。

 お祭りに向かう途中、商店街を通ります。商店街には提灯などがぶら下がっており、お祭りがだんだん近づいてきていることを実感させてくれます。商店街には様々なお店があり、お豆腐屋さんでは店内を拝見させていただき「なまあげ」「あぶらあげ」「おから」など、お豆腐は様々な食べ物に変身することを教えていただきました。また酒屋さんの前を通ると「おさけやさん!」と子どもたちが話していましたが、酒屋さんの方に「さけやではなく、さかやなんだよ」と教えていただきました。お米屋さんの前を通ると、「お赤飯の匂いがする〜」と子ども達は早くもお腹をすかせていました。様々なお店の前を通り、商店街を抜けると笛の音が聞こえてきました。「笛と太鼓の音がする!」と子ども達は気づき、お祭りにむけて早足になっていました。

 お祭りの会場の近くには大きなお神輿と小さなお神輿があり、みんなでお絵描きをしました。お神輿の上にいる金色の鳥はお米をくわえていたり、普段じっくり観察しないと気づけない点にも子どもたちは気づき、しっかりお絵描きをしていました。

 お絵描きを終え、お祭りに参加するために奥沢神社へ向かいました。鳥居に大きな大蛇が巻き付いていて子どもたちをお出迎えしてくれました。年少さんたちの中には「怖いのかな」「食べられちゃうかな」と不安そうな子どもたちもいましたが、年長さんが「大丈夫だよ」「怖くないよ」と安心させてくれていました。本殿の中にはこれから町を練り歩く大蛇が寝そべっていました。子どもたちは本殿にいる大蛇をしっかりスケッチします。大きな目、大きな鼻の穴、ふさふさな頭の毛など、一つ一つ見逃さないよに描いていました。

 大蛇のスケッチを終えると、お祭りが始まります。お囃子も聞こえてきました。ひな祭りのときに「五人囃子」という言葉は聞いて知っていますが、どんな物なのかはよく理解していない子がほとんどです。実際に耳にすることで「これがお囃子なんだ!」と知識がつながったようでした。本殿から大蛇が現れ、「わっしょい!わっしょい!」という掛け声と共に、体を大きくうねうね揺らしながら奥沢神社を出発しました。子ども達も大蛇と共に「わっしょい」と声を合わせながら後ろから付いて行きました。毎年途中から列を抜けて体操を行うのですが、今回は最後まで大蛇について「わっしょい!わっしょい!」と歩き通しました。途中で大蛇と触れ合う時間がありました。男の子は触るとたくましく元気になると言われていますが、女の子は触ると祟りがあると言われているため、男の子しか触ることはできませんでした。

 神社に戻った子ども達はたくさん歩いたのでお腹がペコペコです。お母様が朝早くから作ってくださったお弁当を神社の中でいただきました。お弁当を食べ終わった子から子どもまつりへ向かいました。子どもまつりは地域の方々がご好意でやってくださっている輪投げや射的、カキ氷やポップコーンなどがあり、子ども達は自由に食べたり遊んだりできます。子ども達の中には、様々なゲームに何度も挑戦し、多くの景品を手に入れている子もいました。子どもまつりで思う存分遊び終えたら、今度は神社の中で500円のおこずかいを使って遊びます。決められた時間とお金の中で、考えながら遊ぶことの大切さも子どもたちは学べたと思います。500円のスーパーボウルすくい、300円の輪投げや射的、100円の型抜きなど、子どもたちは何にどう使い楽しむのかを各々考えられていたと思います。

 今回の遠足ではたくさん歩き、たくさん食べ、お祭りを通して街の人との交流を感じることができたと思います。またこの奥沢の大蛇祭りは無形文化財に登録されました。目に見えて触る事ができる「もの」とは違い、形のないものを「感じる」ことの大切さを学べる遠足になったと思います。

磯邊季里 @ 2016年09月14日 14:48 コメント: (0)

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