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<こひつじかい>2016年5月の予定

2016年5月3日 / 未分類

こひつじかいの2016年5月のご案内を致します。
皆さまのご参加をお待ちしております。
※定員になり次第、締め切らせていただきます。

≪遠足≫
★お茶摘み遠足<好評にて終了致しました。>
日時:5月14日(土) 8:00〜17:00 
※雨天の場合は、5月15日(日)に順延となります。
対象:新年少以上
定員:20名
場所:わさびや茶園
詳細はこちら⇒お茶摘み遠足のお知らせ

≪セミナー≫
★第14回子育てセミナー<好評にて終了致しました。>
テーマ「食育~子どもの身体と心を強くする休日ごはん~」
日時:5月2日(月) 10:30〜12:00
場所:玉川テラス(玉川高島屋屋上)
料金:お1人様2500円

玉川テラスHPより、お申し込みください。

皆さまのご参加をお待ちしております。

<東北復興プロジェクト>釜石こすもす公園ツアー第3日

2016年4月27日 / 未分類

4月24日(日)
いよいよ最終日です。今日も朝から子ども達の元気な声が聞こえてきました。時計を見ると6時。窓からは、陸中海岸がおだやかにみえ、朝日が昇ってきます。朝起きてまずワークショップ第2弾、牛乳瓶のグラスデコをします。それぞれが自分の好きな絵を描いて作っていました。学校のマークやハート、お花、好きな動物などみんな上手に作りました。

そのあとは、お勉強タイム。全員で日記を書きます。書くことが山ほど。どれを書こうかな?今回の日記のお約束は、「次は~をしました。たのしかったです。」という「次は~」の陳列はなしです。つまみ食いでない日記をみんなで目指します。どの子の背中も真剣そのもの。宿題もおわらせなきゃ!と自分で考えて、時間を使います。

そして朝ごはんをいただきます。昨日のキャンプファイヤーのお話を思い出し、一人一人が美味しいご飯を食べられることを感謝しながらいただきました。お日様もその様子を喜んでいるようで、食堂にも気持ちのよい光がさしこみます。食堂の方から、海のところに見えるのが「ひょっこりひょうたん島」と伺いました。なんと歌を知っている子がいましたよ。どうして岩手に来たのかをたずねられて、去年参加した小学生が、このキャンプの主旨をお話ししました。「私たちも聞きたい!」というリクエストに、お食事を作ってくださって、温かく迎えてくださったお礼に、お歌を皆でプレゼントしました。厨房の中で聞いてくださった皆さんは、割烹着で涙をぬぐっておられました。
「わざわざ東京から来てくれて、こんな笑顔をみせてくれた!元気をもらったよ!」と。
何度も何度も温かいありがとう!をいただきました。

ご飯を食べたら、みんなでお散歩に行きます。海の見える坂を下りていきます。綺麗な海に感動すると同時に、津波のお話しも聞きました。歩いているところにも津波がきた話を聞き、みんなで海は遠くに見えるのに津波はこんなところまで来るのだな、ということを実感しました。見えなくなるところまで手を振って、皆が見送ってくださいました。
釜石に向かう途中の堤防の高さや、5年も経ったのにまだ何も建っていなくて、土を平らにする工事をしているところが果てしなく続く道は子ども達の目にどう映ったのでしょうか?家も、学校も何もなくなってしまったことも目の当たりにしました。年長さんがちょうど生まれたころです。みんなは色々なことができるようになったのに、まだ復興は一向に進んでいないのが現状です。だからこそ、いつ何が自分たちにも起きるかを、小さくっても、知っていなくてはいけないのではないでしょうか?

 いよいよ待ちに待ったSLに乗りに行きます。駅に着くと、さっき見たひょっこりひょうたん島の碑がありました。駅の目の前には、鉄鋼の街の象徴の新日鉄釜石の工場から煙がもくもくと出ていました。また、2019年にはラグビーワールドカップがここで行われ、ラグビーの街でもあります。蒸気機関車の音が聞こえてきて、急いでホームに向いました。今年最初の運行なので、セレモニーが行われました。そこで、銀河鉄道がモチーフになった車両をお絵描きします。みんなが上手に描いているので、駅員さんからお褒めの言葉をいただきました。SLの中に乗り、こすもす公園を見ます。遠くで見た壁画は、近くで見た壁画とはまた別の迫力がありました。こすもす公園ではちょうど2周年の記念式典がはじまり、皆でSLに手をふっていました。

 こすもす公園に戻る途中、みんなで歌の練習をしました。小学生が幼稚園に教え、全員で歌えるようになりました。こすもす公園では2周年のお祝い・絵本・ログハウスの完成のセレモニーが行われていて、小高い丘が舞台のコンサートの後で「虹」に手話をつけ、歌を披露しました。心をこめて丁寧に上手に歌うことが出来ました。こすもす公園はいろいろな顔をもっていて、遊び場はもちろん、コンサートをしたり、ワークショップをしたり皆が楽しめ、癒される場所です。新しくできたピーターハウスでは、絵本の原画展をおこないました。実際に絵本になるまでの原画をみて、細かい絵をじっくり見入っていました。東京とは違い、記念式典のパーティーもすべて手作りです。
お食事も地元の方が皆で手料理を作り、振る舞います。心あたたまる会に、人との関わりの大切さを感じます。いつもこすもす公園にお邪魔すると皆が「おかえりなさい」と迎えてくださいます。とても忙しい東京の街、人とは異なる環境、人とのふれあいを子ども達は感じてくれたと思います。

最後のランチも「愛情弁当」を持ってお気に入りの場所でいただきます。展望台で景色を楽しみながら、ドラム缶のトンネルで食べる子、それぞれがたくさんの居場所を見つけました。これでおしまい!と思いきや、きょうこ先生の「最後のワークショップをします!」
というアナウンスで、点々としていた子ども達がきょうこ先生のところに集合します。先生はどんなに忙しくても子ども達のために時間を惜しまず指導をしてくださいます。だから、賢三をはじめ、小学生達はみんなきょうこ先生がだ~いすき!そばで甘えてみたり、時には厳しくお絵描きをしっかり教えていただいたり・・そんな様子をみていた年長さんだって、きょうこ先生が大好きになっちゃいました。だからきっとお絵描きを楽しむ種をまいていただき、たくさん描きたくなっています。どの子の絵も生き生きと、のびのびと描けるようになってきました。 最後のワークショップはこすもす公園のお花を描くことです。それぞれの子ども達がたくさんのお花を描きました。これは最後まで終わらなかったので宿題です。今回はたくさんの宿題があります。でもたくさん感じたこと、思ったこと、体験したことを思い出しながら仕上げて、きょうこ先生にお見せすることをお約束しました。きょうこ先生&いそべっちの掟!「一回で聞くこと!」これができなければ、誰も手伝ってくれないこと、このキャンプで少し体でおぼえたでしょうか?最後に壁画の前で、一年生の指導の下で作り、覚え、練習した「ありがとう」を歌いました。この歌詞の中には、こすもす公園で過ごしたたくさんの思い出、きょうこ先生、お父さん、お母さんへの感謝の気持ちがはいっています。

いよいよ東京に向います。運行本数の少ない釜石線に乗ることをあきらめ、皆様のご厚意で運転をお願いし、バスで新花巻まで向かいます。今年はたくさんのお友達だったので、バスにも乗り切れず、お父さん、藤原さんなどが車を出してくださいました。こすもす公園のお父さん、お母さん、きょうこ先生にありがとうございましたとお礼のご挨拶をしてお別れします。皆が見えなくなるまで、子ども達もずっとずっと「ありがとう」の歌を歌っていました。新花巻きでは、宮沢賢治のモニュメントの公園で恒例のつくしとりです。東京で待っているお母様方へのお土産をたくさんたくさんつみます。最後の最後まで、みんなで鬼ごっこをしたり、お友達との時間を大切に思いっきりすごします。
とてもがんばったので、アイスクリームを岩手の空気とともにいただき、おいしい顔がひろがりました。どこに行ってもお歌を口づさんでいる子どもは、充実しているのと心が穏やかでいるので、とても優しいお顔をしています。

帰りは「はやぶさ」に乗りました。17両編成の長い新幹線。
電車に乗り込むと、まずは日記タイム。いつもならみんなで向かい合わせにする座席も、勉強机に早変わり。年長さんもお手本の小学生を見習い無心に絵を描いていました。何を描こうかな?と思う間もなく、筆が進みます。やはりまだまだ復興ができていない景色は印象的だったし、また東北の方々のあたたかい受け入れを肌で感じたことが描かれていました。日記の後は、やるべき勉強。全員一生懸命に取り組みます。
やるべきものは、全部こなしました。気が付けば、7時。宮沢賢治弁当をみなでいただきました。長い道のりのはずも、あっという間に大宮・上野とアナウンスが聞こえてきました。東京駅では、首を長ーくして帰りを待つお父様お母様が窓からみえてきました。

三日間盛り沢山でした。この三日間で子ども達が得たものは普段のお稽古では得られないものだと思います。この三日間を忘れず、毎日を大切に過ごしていければ良いなと心から思います。そして、当たり前のこと、出来ているべきことを「こころえ」として、これから大切に過ごしてください。

<東北復興プロジェクト>釜石こすもす公園ツアー第2日

2016年4月26日 / 未分類

4月23日(土)
子ども達はみんな早起きです。いつもは静かな朝も今日は、朝日とともに子ども達の笑い声がこだましています。昨日は真っ暗で何もみえなかったコスモス公園が目の前に広がり、きょうこ先生の絵本で見たものが、大きな壁画として、飛び出してきました。
ピノキオブランコやアリ地獄、トンネル、海賊船、ボルダリングなど、それぞれがお気に入りの場所で遊びます。まるで、虹の世界の子どもの天国。

遊んだ後は朝ごはんの時間です。美味しいパンやソーセージ、チーズに地元でとれた食材とお母さんの愛情がたっぷりはいったクリームシチュー、こすもすレストランビュッフェ、みんな好きな場所で美味しい空気を感じながら、もりもりいただきます。朝1時間半は、走り回っている子供たちだから、格別なお食事です。

いよいよきょうこ先生のワークショップです。壁画にするための長い画用紙に自分らしい絵を、まずは鉛筆やポンキーで下絵を描きます。こすもす公園に咲いているお花、自分の顔などそれぞれ個性豊かな絵を丁寧にかいていきます。そして次に水彩絵の具で色をつけます。きょうこ先生は「水彩絵の具はきれいなお水が大好きな絵の具だよ」と教えてくださいました。本物を感じる。画家の先生から教えていただけること、これこそが、本物です。子ども達は風に吹かれながらも、水を取替えながらきれいに色を塗り、2時間の時が流れました。子ども達は夢中です。途中で丸太の平均台をしたり、走ったりで、気分転換だって考えています。まだまだ完成はしません。一つの絵を描きあげることはどんなことかも知りました。子ども達の夢中な姿を見て、リーダーのお姉さまも思わず筆をはしらせていました。

隙間時間は思う存分こすもす公園で遊びました。
沢山遊んだ子ども達は、お腹がペコペコ。体内時計は正確です。待ちに待った、ピザ作りです。
朝早く仕込んでおいた生地もきれいに膨らんでいます。
具材は岩手県でとれたホタテ、わかめ、いかなど海の幸。トウモロコシ、玉ねぎ、ピーマン、トマトなど地元のお野菜、そして年長さんが裏庭で収穫したわらびやつくし、三つ葉、行者ニンニクなど春の山菜などコスモス公園産をのせます。おおきな石釜でお父さんが焼いてくださいます。まるでイタリアのピザ屋さんに魔法のじゅうたんにでも乗ってやってきたような気分です

それぞれが作った自慢のピザは、絶品でした。これまた、1枚をぺろりと平らげました。東京では考えたこともなかったかもしれませんが、タンポポだってのせて食べました。つくしもわらびも採りたてなので、えぐみもなく、生でも食べてみました。自分の舌で味を感じられるこそ、本物の正味を覚えます。

ピザを食べてエネルギーをチャージした子ども達は、再び公園に走っていき、遊びまわります。大縄をしていた子ども達は最初は全然跳べなかったのに、みんなで練習を重ね、最後まで諦めず取り組んだ結果、八の字も跳べるようになりました!年齢も関係ありません。お友達だって、誰とでも楽しく遊びます。一人ぼっちの子なんていません。大人が指示をしなくっても子供たちは自分たちで考えて行動します。一年生が率先して、歌の練習をします。練習場所は、みんなの大好きな丸太のブランコ。経験をした子供が、一生懸命に伝えています。これこそが今回のキャンプの大きな目的です。東北で自分たちがよくみて、地震や津波ことを伺ったり、教えていただくいたことをよく聞いて、そして、たくさんの方々とお話しをして、わからないことは質問して・・・・・。
これを今度は伝えていくことができたら、人としての思いやりが生まれ人生の土台になるでしょう。

今晩は、海の方にいって宿泊です。陸中青少年の家のバスがお迎えに来てくださいました。太陽をたくさん浴びながら遊んだ子ども達はバスの中で少しの間、睡眠をとっていました。自分の身体を休める方法だって、わかります。青少年の家に着くと、青少年の家の方から様々な説明を聞きます。「質問はありますか?」と係りの方がおっしゃると、よくお話を聞いていた子ども達はまっすぐに手を挙げ、様々な質問をしていました。「自分のことは自分でする」という心得を理解しているからこそ、自分がわからないことがないように努力している証拠なのだと思います。

質問を終え、お風呂に入ります。ここは大浴場なのでみんなで入ります。子ども達の腕や足には絵具や泥がついていて、1日中沢山遊んだ証。お風呂だって、たくさんのお約束があります。いつもお家で過ごしているときとは違うので、よく聞いていなければいけません。みんなで一緒に楽しく過ごすためには、自分勝手はゆるされません。泥んこになったお洋服もお洗濯。名前がみんな書いてありますか?自分が分かればよいのではありません。こんな小さなことからも、人への配慮を学びます。お風呂上りには、地元の方々が作ってくださった美味しいご飯を食べました。セルフサービスです。まず残さず、ぺろりとたいらげたのは、もとひさくん。だからこそ、思い切り遊び、夢中にお絵かきをして、目をいつも輝かせています。終わったあとも、汚れた食器は、シャワーをあびて、そのあとに湯船にはいります。まるで私たちの入浴タイムみたいです。

そして、キャンプファイヤーに向かいます。三角に積まれた丸太に点火。大きな丸をつくり、明日ご披露する歌を一生懸命に歌います。今日は満月。お月さまもにっこりと私たちを見守ってくださっている様子。
大きな火を間近に見た子ども達は火の粉を「ほたるみたい」「火が絵を描いているよ」などと話していました。いそべっちから5年前の3.11のお話、先日起こった熊本地震のお話を聞き、子ども達は普段から「自分のことは自分でする」「ありがとうの気持ちを忘れない」「今の環境に感謝をする」ということを再確認し、一人一人が「みんなが幸せになれますように」とお祈りしました。火がだんだん弱まってきたころ、子ども達は真っ暗の中で様々な音に気付きます。「ぱちぱち」という火の音、「ザーンザーン」という波の音、虫の鳴き声、カエルの声、風の音など、東京では聞けないような様々な音に耳を傾けていました。

今日は、みんなで2段ベットに寝ます。ワクワク気分です。小学生は2階です。いろいろなところでの宿泊これもみんなで来るキャンプの醍醐味です。
明日はいよいよみんなが楽しみにしていたSLに乗る日です。明日も予定が盛り沢山。子ども達は明日に備えてぐっすり眠りました。

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