【ワジック教室・食育】冬コース最終回
2025年2月22日
冬のワジック最終回の今日はコースの集大成として五感をたくさん使って鶏鍋うどんすきを作っていきます。
献立
〇とりなべうどんすき
・うどん
・長葱
・小松菜
・人参(梅の飾り切り)
・海老芋
・木綿豆腐
・がんもどき
・餅入り巾着
・ぶなしめじ
・鶏むね肉
〇ふわふわ出汁巻き玉子
〇わかめとしらすの和え物
〇林檎寒天

《うま味たっぷりのお出汁》
まずは出汁の準備から。山盛りの鰹節とたくさんの昆布を使っていきます。昆布は硬くて手で割ると「ぱりんっ!」と音が聞こえます。鰹節はもともと削れているものとは別に鰹節削り器を使って実際に鰹節からけずってみました。削る時はリズムが大事で、シャッシャッシャ!と音をテンポ良く鳴らしていきます。いつもの鰹節を最初に味見していた子供達は削り器でできた鰹節をたべて「こっちのほうが硬い!」と違いを教えてくれました。



準備ができたら3つのお鍋を使って大量の出汁をとっていきます。水に入れた昆布をまずは弱火でゆっくり火にかけます。グツグツやりすぎるとぬるぬると一緒にエグミも出てくるので気をつけます。大きくなった昆布は滑りやすく箸で掴むのが大変です。小学生チームが挑戦して最初は苦戦していましたが最後はコツを掴んだのかスピードアップして掬っていました。全て出せたら今度は沸騰するまで火を強めます。「もう沸騰した?」「これくらい?」と気泡の具合で見極めようとお鍋とにらめっこです。沸騰したら火を止め、たっぷり鰹節を入れて味を深めていきます。できたお出汁はいつもより濃い色になりました。この色味にオレンジジュースみたい!と表現する子も。子どもならではの感性が垣間見えました。お出汁の香りが教室に広がって匂いをかいだ子供達からはいい匂い!味見したいー!!といって全員でしっかりお出汁の味を確かめました。
《2歳チームも大活躍》
小学生チームが出汁を作っているうちに2歳チームはお鍋に入れる食材の準備をしました。今回は硬い海老芋から柔らかい豆腐、鶏肉まで様々な固さの食材があったので触り方を変えながら切る必要がありました。海老芋は茶色い見た目をしていますが、包丁で切ってみると断面は丸くツルツル白いようです。きのこは優しく手でほぐしていきます。お豆腐も手で潰さないように優しく手に持つようにします。何でもやりたい!触りたい!の2歳チームですが、優しく持ってほしい、一つずつ並べてほしいなど出来上がった食材たちが美味しくみえるようにしたいことを伝えると、「丁寧に扱う」ということもできるようになってきました。



小学生が濾してくれたお出汁に味を付けるのも2歳チームの担当です。計量スプーンを使っていくつかの調味料を測りながら入れていきます。片方の手でスプーンをまっすぐに保ちながらもう片方で調味料を入れ、目で測るという作業は少し難しいようでしたがそれでも諦めることなく最後までやり遂げてくれました。
《繰り返し挑戦》
出汁巻き卵にも小学生たちが挑戦しました。これまで何度も出汁巻き卵作りをしてきたので、最終回の今日も挑戦です。その間、別の作業をしようと思っていた2歳チームも自分もやりたい憧れから、作業は一時中断し、卵焼きを焼く手順を「滑り台、油をしく、たまごを入れる…」とみんなでいいながら焼く姿を見守ります。今日作った出汁をたっぷり入れたからかふわふわでひっくり返しづらかったようですがどうにか卵焼きが完成しました!崩れてしまった部分はまきすの力を借りて整えます。
それが終わるとお代わり用のなべの具材の盛りつけ方も自分たちで考えてやってみます。小学生チームは小松菜とキノコで森、海老芋を海に見立てる発想をして並べていました。



《五感を研ぎ澄ませて》
デザートにはりんごの寒天です。今回は寒天を細かくする作業をやってみました。食べたことはあっても棒寒天を見たことのある子どもは少なかったのではないでしょうか。軽くて白い(クリア)で触るとがさがさで匂いもします。何から出来ているのか、一体どんな風に姿を変えていくのか、想像力をかきたてる不思議な食材です。長い寒天の両端を2人で持ち、ぼきっと折ります。それをさらに小さく手で細かくしていき、水につけておくと柔らかく姿を変えました。ここからどうやったら固まるの?と疑問はまだまだつきません。



ようやく準備が整ったのでいただきます!土鍋でいただく野菜たっぷりなおうどんは出汁が染みているようです。蓋を開けた瞬間にもくもくっと湯気が上がり、火からおろしたのにまだグツグツ美味しい音と香りが広がります。一生懸命料理をした子供たちはおうどんをたくさんおかわりしてお腹いっぱいになったようでした。
《人と人を繋ぐ橋渡し》
今回、冬のワジックコース全てに来てくれたお子さんに「人と人を繋ぐ橋渡し」という意味をもつ箸をプレゼントしました。続けてご参加いただくことで、お子様との関係性も深まっていくので毎回の小さな成長を見つけることが出来ます。豊かな感性と実直な取り組みで、新鮮な驚きと楽しさを与えてくれる子供達とこれからも美味しい料理を作っていきたいと思います。
《アルバム》
2025.2.22の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20250222「さあにぎやかにいただく~冬~ 」