<こひつじかい>斑尾キャンプ 忍者村

2016年8月15日

今年の斑尾キャンプでは、年長さんだけ延泊をして、もう少し修行を続けます。
みんなと一緒の昼食を終えると、帰るチームよりも一足お先に別の修行の場所へ出発です。
バスはどんどん山道を進んでいきます。道幅も狭くなっていき、ついに行き止まりになりました。「戸隠チビッ子忍者村」に到着しました。
子どもたちが「東京から修行にきました」と伝えると、特別に秘密のお部屋を用意してくださいました。まずは、そこでチビッ子忍者に変身します。
掟の「困っている友達を助けよ」「ただしく、はやく、うつくしく」を再確認して、いざ修行へ。13人全員で無事に戻って来られるでしょうか。

最初は、「修行の森」です。さすが忍者の修行、はじめから難関が待ち受けていました。ぐらぐら揺れる吊り輪に足をかけ、バランスを取りながら進んでいきます。下は池、落ちたらびしょ濡れです。足がすくんで、なかなか進めない子もいましたが、みんなで励ましながら、何とか全員でクリアしました。その後も、壁をつたったり、縄はしごを上り下り、揺れる丸太の一本橋など、気の抜けないものばかりです。
13人全員が揃ってからでないと次の修行には進めません。早く終わった人も、最後の一人が終えるまでは待つ修行です。一つ修行が終わるごとに、「ただしく、はやく、うつくしく」と言いながら、乱れた身なりをしっかり整え、次に備えます。

次の修行は「隠れ砦」です。狭く、不安定な足場を登っていくと、屋根の上へ。斜めになった屋根から落ちないように、一気に走り抜けます。どの子も普段よりも素早く、忍者らしい動きになってきました。
修行にだって、それぞれ得手不得手があります。はじめは怖がって、一番後ろにいた子が先頭きって進む場面も見られました。お互いに励ましあいながら、あっという間に全員でクリアしました。
次はいよいよ「水ぐもの修行」です。みんなでロープを引っ張り、丸い板を手繰り寄せます。一度に板に乗れるのは一人だけ。不安定な水の上で、手綱だけを頼りに少しずつ進んでいきます。隣で挑戦していた6年生くらいのお兄さん、お姉さんたちの中にもバランスを崩して全身びしょ濡れになっている人がいました。順番を待つ子どもたちの表情は真剣そのものです。一人クリアするごとに、全員で「よし!1人クリア!」「2人クリア!」と盛り上げます。途中で大きくバランスを崩して、落ちそうになった子もなんとか踏ん張り体勢を立て直しました。自分の番が終わっても、残りの子たちのために、丸い板を手繰り寄せるのを手伝いに戻る子や、なかなか進めない子に、手綱の引っ張り方や足の置き場をアドバイスする子などそれぞれが自然と役割を果たしていました。一体何人着替えることになるだろうという私たちの予想を裏切り、誰一人濡れることなくクリアしました!

最後の「忍び砦」に向かうころには、どの子も自信満々の表情になり、足取りも軽やかです。前の人との間隔をあけないといけないところでは、「まだ出ちゃだめだよ」「オッケー来ていいよ」など周りをみて、声を掛け合う余裕も出てきました。すっかり13人で団結し、チビッ子忍者たちにぴったりの「子猿の岩登り」「木登りの術」で全ての修行を達成しました。

修行で頭も体もフルに使ったので、お腹もぺこぺこです。夕食は斑尾高原ホテルの方が準備してくださっているので、かき氷とソフトクリームで糖分補給をしました。暑さであっという間に溶けてしまうかき氷とソフトクリームですが、誰一人忍者の衣装にこぼすことなく食べきっていました。
秘密の部屋に戻り、チビッ子忍者から普通の子どもに変身すると、大きな声で忍者村の方たちに「ありがとうございます!」「また修行しにきます!」とお礼を言って忍者村を後にしました。
ホテルに戻るとすぐに夕食の時間です。チームごとに席に着くと、相当お腹が減っていたのか、全員モリモリ食べ始めました。食事がひと段落してくると、忍者村の楽しかったことなど会話も弾んでいました。すべてのお皿がきれいに空になり、みんなでごちそうさまをしました。
全員がお風呂を終え、お勉強タイムです。忍者の修行を終えてぐったりかと思いきや、プリントもあっという間に終わらせて最後に本を読む時間まで出来ました。
今日からは寝る部屋は1つ、これまでの女の子部屋に全員お引越しです。風呂敷を片手にお部屋に入って布団にもぐると「寝る修行!3、2、1、おやすみなさい」

磯邊季里 @ 2016年08月15日 11:16 コメント: (0)

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