<Super Long Ride>佐原・鹿島神宮を目指す旅

2020年12月10日

12月5日、朝の体操やお稽古などやるべきことをやり終えたら、いよいよ待ちに待った1DAYキャンプです。年長さんがこの秋頑張ったご褒美として、彼らがやりたかった自転車の旅が叶いました。両国で一泊し、翌日鹿島神宮までサイクリングをして帰ってくる一泊二日の旅が始まります。

夕方、両国に到着し荷物を置いてすぐにスカイツリーまで歩いて向かいました。当日は小雨が降っていたので近くまで行ってもスカイツリーが雲に隠れていて見えず、実際に夜景が見えるのかドキドキしながらまずは高さ350mの展望台に登りました。
すると、そこには目の前に雲のない光り輝く世界が広がっていました。いつも見慣れている東京タワーが遠くに見えたり、様々な橋が色鮮やかな色に光っている夜景がとてもきれいに見えました。展望台はもう既にクリスマスの飾り付けがいっぱいあり、本当に雲の上の夢の世界に来たようで子どもたちは大はしゃぎです。
更に、そこからもう一つ上の450mの展望台へ向かいました。たった1分で100m上の展望台へ移動できるエレベーターの速さに子どもたちは口をあんぐり開けて驚き、大喜びでした。到着した展望台では雲のオブジェに乗って記念撮影をし、まるで筋斗雲に乗っているような気分になりました。これまで一緒に頑張ってきた仲間だからこそ楽しくて仕方ない子どもたちは、最後に螺旋通路を登って、スカイツリー内で登れる最上階のところまで行き、金メダルを作って自分の名前を彫りました。
スカイツリーから見下ろした東京の街の光がキラキラと輝く夜景は、子どもたちの内に輝くキラキラとした想いと同じようでした。旅のスタート時点ではお天気が悪かったのに、まるで子どもたちへのご褒美のようにきれいな夜景を見れたことは、一生子どもたちの心のどこかに残ることでしょう。

夜はせっかく両国へ来たのでちゃんこ鍋を食べたいと思っていましたが、コロナの第三波の影響で今回は断念しました。そこでみんなが行きたいハワイを思い描きながら、顔より大きなハンバーガーを全員でいただきました。そしてお食事の後は「みんなで温泉に行きたい!」という案が挙がり、帰り道に銭湯へ寄りました。何をするにも仲間と一緒だから楽しい子どもたちは、銭湯へ向かう道中にも色々な工場を見つけて楽しむ姿が見られました。到着した銭湯は昔ながらの銭湯で、子どもたちは目を丸くすることもいっぱいありました。例えば体重計や昔ながらの御釜型ヘアドライヤー、下駄箱など、子どもたちにとってそれはまた魅力溢れる時間でした。

銭湯を出ると、みんなで宿泊先の一軒家へ向かいます。ホテルや旅館ではなく一軒まるごと借りた家に泊まったため、子どもたちは自分たちの住処のようにくつろいでいました。振り返れば3月のキャンプ以来寝食を共にする仲間だったからこそ、今回の旅は特別な時間ではなく待ちに待った久しぶりに仲間と過ごす時間でした。しばらくすると、最初は興奮気味だった子どもたちも雲の上のようなお布団に包まれて寝入りました。

翌日は朝早くから4合のご飯を食べ、子どもたちのお父さん・お母さんと合流して自転車で宿を出ました。いよいよロングライドの始まりです。真っ青な空の下、スカイツリーを横目で見ながら国技館の隣にある駅へ自転車で走りました。駅に着くと特別列車に乗車する自転車を持った人たちがたくさんいました。特別な改札口から自転車を運び、ホームに行くとB. B. BASE (BOSO BICYCLE BASE)trainが停まっていました。電車の外装には自転車の絵が施され、車内には自転車が設置できる設備があり、子どもたちは大興奮です。トキが好きな子どもたちは大好物のトキりんごジュースを駅で見つけて買い、トキりんご片手に電車に乗りました。車窓に広がる田畑やトキ色に輝く朝焼けに子どもはウキウキでした。また、道中電車に揺られながら前日に見たスカイツリーなどの絵も描きました。これから始まる自転車でのロングライドがどうなるのかという話題で子どもたちは盛り上がる中、佐原駅で下車しました。

久しぶりの自転車旅の子どももいれば、この日のために自転車に乗れるようになり初めて参加する子もいる中、穏やかな天候に恵まれてロングライドがスタートしました。利根川沿いの平坦なサイクリングロードを約30km走り、鹿島神宮を目指します。
まずは約1時間、13.6kmの道のりを走って第一ポイントで一回休憩し、続く第二ポイントまで千葉県から茨城県へ架かる橋を渡って漕ぎ続けました。そこでちびっこや先生ら応援団と合流し、みんなで昼食をいただきました。穏やかな天候の下、久しぶりのロングライドに子どもたちは笑顔で溢れていました。昼食後、第三ポイントの潮来まで漕ぎ続けます。第三ポイントは田んぼの中で、白鷺や黒鷺などの鳥たちが自由に舞っていました。そしてその地点を超えて、更にゴールの鹿島神宮まで走ります。鹿島神宮には史跡やパワースポットがあり、到着すると豊かな自然が目の前に広がりました。東国三社の一つである鹿島神宮は、東京ドーム15個分の広さがある神社で、参道には神秘的な雰囲気が立ち込めます。残念ながら帰りの電車の時刻が迫っていたので鹿たちに会うことはできませんでしたが、これからの未来や健康を祈り、鹿島神宮駅にゴールしました。
子どもたちの余力はまだまだ続き、時間まで鬼ごっこをするなど存分に体を動かしてからまた電車に乗って両国を目指しました。

帰りの車窓にはグラデーションの色合いの空が広がり、疲れた体を癒してくれました。列車の中では思う存分その日1日の話をしたり、仲間と遊んだり、大好きな絵を描いて両国に戻りました。
大人が帰りの準備をする間、両国の国技館や江戸博物館の散策もして充実した1DAYキャンプを無事に終えました。
これからもずっと、時間を大切に30期の仲間と一緒に日本中自転車で楽しい旅ができればと願います。

磯邊季里 @ 2020年12月10日 05:00 コメント: (0)

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