【ワジック教室・食育】春コース第1回はいなり寿司御膳

2025年3月10日 / 未分類

今日は小学三年生から2歳まで、年齢の幅があるチーム。初めて参加する子どもたちがほとんどです。初めましてで様子を伺っていた子どもたちも、料理が始まるとすぐに夢中になって参加します。

献立
〇いなり寿司
 ・ごま
 ・青のり
 ・鰹節
 ・くるくる海苔巻
〇蛤の潮汁
〇人参の胡麻和え
〇ひじきの煮物
〇いちご最中

今日作るのはいなり寿司。
まずは、いなり寿司に使うお揚げを切ります。
こどもたちが一口で食べられる小さいサイズのお稲荷さんにするよう、お揚げの切り方の指示を聞いて切り始めます。3年生と年長さんは一度の指示で、ちゃんと切り方を聞くことができ、あっという間にお揚げを切ることができました。
次は小さいチームでお米をといで、羽釜に入れて、お米を炊く準備をします。
大きいチームは、胡麻和えの和え衣を作ります。摺鉢で胡麻を擦ると、たちまちお部屋は胡麻のいい香り。そこに味をつけたら、みんなでお味見をしてみます。お味見一回めは、ちょっと味がないかも。また味を足してみると、お味見2回目は、美味しい!の声。
今日和えるのは、人参。みんなで、人参を薄い半月切りにます。初めて包丁を使う子どもたちも、薄く切ろうと集中して切ることができました。
フライパンで炒めて、胡麻と和えて、美味しい胡麻和えの完成です。

 

途中で、お揚げを煮る合わせだしも取りました。
昆布を漬けたお水を嗅いでみると、「匂いがしない」と子どもたち。
でも、熱くなった昆布水に、みんなで鰹節をたっぷり入れると、いい匂い!
布巾で漉して絞ると、ますますおへやいっぱにため息が出るぼどのいい匂いてす。
みんなでお出汁のお味見。
ついでに絞り立ての鰹節のお味見も。
全員鰹節がとっても気に入り、お代わりが止まりません。

いなり寿司と一緒にいただくおつゆは、旬の蛤とわかめの潮汁。
わかめは水に浸けて戻すと、わかめのカーテンになりました。乾燥していた時とちがって、海の匂いが広がります。戻したわかめは手分けして一口大に切っておきます。
蛤は、塩水につけて、塩抜きをします。ボールを被せて、暗くして置いておくと、蛤がゴソゴソと動いている様子。
「蛤、生きてる?」と気になって、何度も見に行く子どもたち。貝が管を出しそうにしている様子も見れたようです。
蛤は、昆布出汁に入れて火にかけ、貝が開くところも皆んなで観察しました。
なかなか開かない蛤に「早く目を覚ませ!」と声をかけたり、「生きてる?死んでる?」「誰が開くかな」と見守っているうちに全部の蛤が開いて、美味しい潮汁ができました。

いよいよ、今日のメインの4種類のいなり寿司作りです。
ご飯を三つに分けて、それぞれに胡麻、あおさ、鰹節の炒ったものを混ぜ込みます。
小さな四角のお揚げを両手で優しく絞って、つまんだご飯を奥まで詰めて、端を折りたたむと、小さな三角の可愛いお稲荷さんになります。胡麻は、出来上がりに、胡麻をチョンとつけて、あおさは、お揚げを裏返してご飯を詰めて、鰹節はそのままで。違いがわかる三種のお稲荷さんが、子どもたちの手で、どんどん作られました。
もう一種は、長四角のお揚げに、同じくらいの大きさの焼き海苔を乗せて、ご飯を薄く広げて巻きました。小さな手でも、みんな上手に巻くことができ、半分に切ると可愛いぐるぐる稲荷寿司になりました。

お料理が完成すると、テーブルセッティングをします。お箸は手前に汁物は右に、自分の分は自分でセッティングします。
小さいいなり寿司は、綺麗に並べて美味しそうな御膳になりました。
お腹ぺこぺこの子どもたち、みんな揃っていただきます!
たくさん作ったので、気に入ったお稲荷さんをそれぞれお代わりしていただきました。

それにしても、今回の参加者がお料理好きか、食べるのが大好きな子どもたちが集まっていたためか、落ち着いてお料理できたことに驚きました。
始める前は、いなり寿司を詰める作業を子どもたちがすると、床にご飯粒を落としてみんなが踏んだら大変になるかな、手についたご飯粒を舐めながら作業しちゃうかな、などと想像していたのですが、全くそんな事はなく、楽しそうに手を動かしてくれました。
お料理に大切な事を少しでも伝えたいと指導しているのが伝わっているようで、とても嬉しかったです。

2025.3.8の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20250308「稲荷寿司御膳」

【K&R】桃の節句をお祝いしました

2025年3月4日 / 未分類

彩り豊かなひな祭り御膳をつくりました!

まずはじめはお米の準備。
2合をカップで計るところから始めます。みんなで力を合わせてカップにお米を入れて計っていましたが、お米がぱらぱらと下に散らばってしまいました。早速ちょっとした事件が起きてしまいましたが、みんなが拾うのを手伝ってくれたので、すぐに片付けることができました。落ちてしまったのも全て拾い、洗ってから炊きます。

次はわかめを水に戻します。固いわかめを水の入ったボウルにいれてしばらくすると柔らかくなるので、その変化を楽しみました。わかめをボウルから取り出してみると、一つに繋がっていて、カーテンやのれんのようにひらひらと大きなものでした。カーテンみたいだね!と楽しそうに広げて見せてくれたのが印象的でした。普段からわかめは食べていて見たことはあっても、カーテンのようになっているわかめは珍しかったと思います。
他にも、真っ黒だったれんこんをたわしで洗ってもらいました。ボウルを抑える係と、れんこんを持ってる係、たわしで洗う係に分かれて順番に洗ってくれました。自分がたわしでずっと洗いたかったのをぐっと我慢してお友達に順番を譲ってくれる優しい子がいました。みんなの協力のおかげで、泥だらけだったれんこんがとても綺麗になりました。

錦糸卵用に卵を1人1個割ってもらいました。黄身は割れてしまったものが多かったですが、殻はほとんど入らず、みんな上手に割ることができました。お家でも普段から卵割りのお手伝いをしている子もいるようで、得意気に見せてくれました。さらに、1人1つでは足りなかったようで、余っている卵を見つけて、もう1個割りたい!と積極的にお料理をしてくれました。

ちらし寿司用のしいたけやかんぴょう、菜の花、お麩を一口サイズに切っていきます。包丁の扱いには細心の注意を払い、包丁を行ったり来たりザクザク動かしながらもスムーズに作業を進めることが出来ました。煮たかんぴょうやしいたけが、良い香りがしたので、味見をしてみることに。一口食べてみたら、私の好きな味だ!と気に入ってくれて、包丁の手を止めて、一生懸命味見をしました。私は要らない!と言っていた子にも少しだけ食べてみて!と言い味見してもらうと、やっぱり美味しい!と笑顔になりました。後でみんなで食べる分がなくなってしまわないよう、味見を一旦やめて、お料理を再開することにしました。

次は、はまぐりをお鍋のお風呂に入れてあげます。貝の柄が一つずつ違う柄をしているので、自分の好きな柄を選びます。黒い部分が多いものや、しましまになっているもの、白と黒のグラデーションになっているものなど、同じ柄は一つもないので、選ぶ貝によって個性が垣間見えます。お風呂の中ではまぐりのお口が開くのをみんなで待って見守りました。

ご飯が炊けたので、桶に移して酢を入れます。うちわでぱたぱた仰いで熱を冷ましました。湯気がもくもくとみんなのお顔にも湯気がのぼってきました。みんなで食べる美味しいご飯が出来上がったしるしです。

テーブルに、お盆、箸などを配置して食べる準備をします。待ちに待ったご飯の時間です。自分たちで作って用意をしたわかめとはまぐり入りのお汁やちらし寿司を並べて、元気よくいただきます!
みんなのお気に入りは、お汁でした。お汁を飲み終わり、まだちらし寿司を食べていないのに、すぐにお汁のおかわりが欲しい!と言ってくれました。お汁を2杯、3杯おかわりしてもお茶碗がぴかぴかになるまで完食してくれました。ちらし寿司も、みんなが好きな卵や甘い桜でんぶなども、あっという間に食べてしまいました。

今日は、3月3日でひな祭りです。子ども達が健やかに育つよう願います。今日、積極的にお料理をしてたくさんご飯を食べたみんなは、健やかでエネルギッシュな素敵なお姉さんお兄さんになってくれると思います。

2025.3.3の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20250303「雛祭り御膳 」

【ワジック教室・食育】冬コース最終回

2025年2月22日 / 未分類

冬のワジック最終回の今日はコースの集大成として五感をたくさん使って鶏鍋うどんすきを作っていきます。

献立
〇とりなべうどんすき
 ・うどん
 ・長葱
 ・小松菜
 ・人参(梅の飾り切り)
 ・海老芋
 ・木綿豆腐
 ・がんもどき
 ・餅入り巾着
 ・ぶなしめじ
 ・鶏むね肉
〇ふわふわ出汁巻き玉子
〇わかめとしらすの和え物
〇林檎寒天

 まずは出汁の準備から。山盛りの鰹節とたくさんの昆布を使っていきます。昆布は硬くて手で割ると「ぱりんっ!」と音が聞こえます。鰹節はもともと削れているものとは別に鰹節削り器を使って実際に鰹節からけずってみました。削る時はリズムが大事で、シャッシャッシャ!と音をテンポ良く鳴らしていきます。いつもの鰹節を最初に味見していた子供達は削り器でできた鰹節をたべて「こっちのほうが硬い!」と違いを教えてくれました。

 準備ができたら3つのお鍋を使って大量の出汁をとっていきます。水に入れた昆布をまずは弱火でゆっくり火にかけます。グツグツやりすぎるとぬるぬると一緒にエグミも出てくるので気をつけます。大きくなった昆布は滑りやすく箸で掴むのが大変です。小学生チームが挑戦して最初は苦戦していましたが最後はコツを掴んだのかスピードアップして掬っていました。全て出せたら今度は沸騰するまで火を強めます。「もう沸騰した?」「これくらい?」と気泡の具合で見極めようとお鍋とにらめっこです。沸騰したら火を止め、たっぷり鰹節を入れて味を深めていきます。できたお出汁はいつもより濃い色になりました。この色味にオレンジジュースみたい!と表現する子も。子どもならではの感性が垣間見えました。お出汁の香りが教室に広がって匂いをかいだ子供達からはいい匂い!味見したいー!!といって全員でしっかりお出汁の味を確かめました。

 小学生チームが出汁を作っているうちに2歳チームはお鍋に入れる食材の準備をしました。今回は硬い海老芋から柔らかい豆腐、鶏肉まで様々な固さの食材があったので触り方を変えながら切る必要がありました。海老芋は茶色い見た目をしていますが、包丁で切ってみると断面は丸くツルツル白いようです。きのこは優しく手でほぐしていきます。お豆腐も手で潰さないように優しく手に持つようにします。何でもやりたい!触りたい!の2歳チームですが、優しく持ってほしい、一つずつ並べてほしいなど出来上がった食材たちが美味しくみえるようにしたいことを伝えると、「丁寧に扱う」ということもできるようになってきました。

 小学生が濾してくれたお出汁に味を付けるのも2歳チームの担当です。計量スプーンを使っていくつかの調味料を測りながら入れていきます。片方の手でスプーンをまっすぐに保ちながらもう片方で調味料を入れ、目で測るという作業は少し難しいようでしたがそれでも諦めることなく最後までやり遂げてくれました。

 出汁巻き卵にも小学生たちが挑戦しました。これまで何度も出汁巻き卵作りをしてきたので、最終回の今日も挑戦です。その間、別の作業をしようと思っていた2歳チームも自分もやりたい憧れから、作業は一時中断し、卵焼きを焼く手順を「滑り台、油をしく、たまごを入れる…」とみんなでいいながら焼く姿を見守ります。今日作った出汁をたっぷり入れたからかふわふわでひっくり返しづらかったようですがどうにか卵焼きが完成しました!崩れてしまった部分はまきすの力を借りて整えます。
 それが終わるとお代わり用のなべの具材の盛りつけ方も自分たちで考えてやってみます。小学生チームは小松菜とキノコで森、海老芋を海に見立てる発想をして並べていました。

 デザートにはりんごの寒天です。今回は寒天を細かくする作業をやってみました。食べたことはあっても棒寒天を見たことのある子どもは少なかったのではないでしょうか。軽くて白い(クリア)で触るとがさがさで匂いもします。何から出来ているのか、一体どんな風に姿を変えていくのか、想像力をかきたてる不思議な食材です。長い寒天の両端を2人で持ち、ぼきっと折ります。それをさらに小さく手で細かくしていき、水につけておくと柔らかく姿を変えました。ここからどうやったら固まるの?と疑問はまだまだつきません。

 ようやく準備が整ったのでいただきます!土鍋でいただく野菜たっぷりなおうどんは出汁が染みているようです。蓋を開けた瞬間にもくもくっと湯気が上がり、火からおろしたのにまだグツグツ美味しい音と香りが広がります。一生懸命料理をした子供たちはおうどんをたくさんおかわりしてお腹いっぱいになったようでした。

 今回、冬のワジックコース全てに来てくれたお子さんに「人と人を繋ぐ橋渡し」という意味をもつ箸をプレゼントしました。続けてご参加いただくことで、お子様との関係性も深まっていくので毎回の小さな成長を見つけることが出来ます。豊かな感性と実直な取り組みで、新鮮な驚きと楽しさを与えてくれる子供達とこれからも美味しい料理を作っていきたいと思います。

2025.2.22の写真はこちらです。子ども達の楽しそうな様子を感じてください。
アルバムはこちらから⇒20250222「さあにぎやかにいただく~冬~ 」

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