<こひつじかい>スキーキャンプ3日目

2017年3月28日 / 未分類

3日目の朝、前日と変わらず子ども達の足音、甲高い声によって私たちも目を覚ましました。子ども達の1日の始まりは早く、私たちが部屋から出て顔を見せると「起きるのおそーい」などと子どもたちに注意をされつつ彼らの様子を確認しにゆきます。前日の天気予報では雨マークで、どしゃぶりだったらどうしようかと考えていましたが、窓の外の様子をみると、一面真っ白で、ゲレンデの上は新雪がいっぱいに広がっていました。新雪の上はふかふかで滑るのには最適なコンディションです。どこの部屋も全員が起床しており、準備を終えた人から一階へと降りて朝食を食べ、食べるのがゆっくりな子どももいながらも、皆よく食べお皿を空にしている子どもが多かったです。腹ごしらえを終えると、早速使い慣れた道具を持ち、大きな板を両手に抱え、上半身を軽く仰け反らせながらもハキハキとスキー場へと一斉に歩いてゆきます。滑り慣れたスキー場、指示を出さずとも自然と班に分かれスムーズにリフトへ出発する事ができていました。今日は初心者向けのリフトが天候により停止してしまっていたため、誰であろうとカプセルリフトへと向かわなければいけません。最年少チームもカプセルリフトへと向かい、山頂付近まで運ばれてゆきます。苦労なく降りることもでき、いざ滑走の様子を見てみると、練習の成果か、初日は初心者向けコースでも苦労した子も、着実に一列に並んで滑っていました。スキーのコーチ達も、成長の速さに驚いている様子で、なかなか上手く滑れていると褒めてくださいました。

1時間ほど滑っていると、空は次第に晴れはじめ、顔に向かってくる雪の量は少なくなり、見通しも良く空いたゲレンデの新雪の上を滑るという最高のコンディションに恵まれました。休憩も少なくスムーズに滑れ、予定よりも多く滑る事ができ、皆満足した様子でロッジラーへと戻りました。戻るとすぐに、昼食の時間がやってきます。今日の献立はチャーハンで、ロッジラーの建物の外まで中華料理独特の香ばしい匂いが届いていました。午後の検定に向け力をつける為、朝食と同じく、皆黙々とよく食べている様子でした。炒飯をお腹いっぱい食べてエネルギー補給完了の子ども達は、せっせとウェアを着直し、外に出ていい時間になった瞬間飛び出して雪合戦をしてコーチを待っていました。コーチがいらっしゃると、いよいよ検定の時間です。みんなでゲレンデの方へと歩いき、スキー板を履きます。初めは全く履けなかった子ども達も板のビンティングに足を乗せて待っていたり、中には自分で履けるようになった子もいました。朝、たくさん雪が降ったおかげでとてもいい雪の中滑ることができ、検定では、1番小さい子ども達のクラスも例年より長い距離を誰1人転ぶことなく滑ることができました。

どの班の子ども達も、順番を待っているときは緊張した様子でしたが、いざ滑り始めると練習の成果を校長先生に見せようと懸命に取り組んでいました。
午後のスキー教室が終わった後はお土産を買う時間です。お店では、自分のお小遣いと照らし合わせて値段を計算しながら、お父様お母様に一緒懸命お土産を選んだり、お友達とお揃いのお土産を買ったりと和気藹々としていました。
ロッジラーに戻り、お風呂に入ると、あっという間に最後のお夕食の時間です。
今日の夜も焼き鳥や、シュウマイ、豚汁などバラエティ豊富でした。子ども達はご飯粒を残さない「ゼロライス」を目標に綺麗に食べました。少し休んでお勉強タイム。日記や計算練習など、皆集中して一生懸命頑張り、あっという間に就寝時間。「まだ寝たくないー!」と騒いでいた子ども達でしたが電気を消すと、すぐに寝ていました。

<こひつじかい>スキーキャンプ2日目

2017年3月27日 / 未分類

早朝にもかかわらずロッジ・ラー内には子供たちの甲高い声と走り回る音が響きます。私たちもその音で目を覚まし、2日目の朝を迎えました。1階に降り朝食を食べ終わると、すぐにゲレンデに出てスキーレッスンへとむかいます。
   
 子供たちは昨日よりも慣れた手つきでヘルメット、ゴーグルや板を装着し、準備し終えると早速班ごとに出発です。初日は初心者コースを滑っていた子供たちも、2日目は1本目から難易度の高いコースにチャレンジしました。班のコーチにも慣れたのか、リフト上やちょっとした休憩時間で会話が弾んでいました。今回のスキースクールで初めてスキー板を履いた子供たちも、なんと2日目が終わる頃には中級者コースを滑っていました。

 中級者コースはかなり距離が長く、場所によっては急な斜面もあるコースで、その上達ぶりにコーチや上級生たちも驚いていました。滑りながら自分が1番だと自慢し合っている姿は微笑ましかったです。またチャレンジ精神からか、あえて凸凹道を滑る子もいました。最初はただまっすぐ滑ってスピードを出しているだけだった子も、スキーの楽しさに気づいたのか、技術が上達したのか、途中からはコーチの滑るとおりにターンをしていました。その反面、列を乱したり、コーチの話をきいていなかったりする子が時折見受けられ、コーチに注意されていました。

 夕方、滑り終えた子供たちはロッジ・ラーの前で雪遊びをしました。ほとんどの子は雪合戦をして行い、チームに分かれて戦いました。雪合戦が白熱する中でも、顔には当てない、人が通る時は中断する、などのルールをしっかり守れていました。
 雪遊びが終わると、ロッジ・ラーに入り、お風呂と1時間ほどの自由時間の後、待ちに待った夜ご飯です。1日滑ったことによる疲れからか、食べながら寝てしまう子も数人いました。食べ方や偏食を注意されながらも、みんな頑張って食べていました。早く食べ終わる子と遅くまでかかる子がはっきりと分かれ、それによってその後の自由時間と勉強時間の長さに違いがでました。
 はじめは「今日は12時まで起きているんだ」などと張り切っていた子供たちも、いざ就寝時間になるとすぐに眠りにつき、2日目が終わりました。

<こひつじかい>スキーキャンプ1日目

2017年3月26日 / 未分類

あと何日、そう言って指おりしながら今日の日を待ち焦がれていた子も多いかもしれません。この日の集合場所は東京駅のホーム、四方八方から爽やかな陽光が漏れ、この日の恵まれた天気を感じることができました。集合時間が近づくと、見慣れた子ども達がご父兄の手を握りながら集まります。春休み終盤ということもあり、旅行でゴーグル型にたんまりと日焼けをした子どもも見られました。春休み中の子ども達の充足加減が伺えます。集合写真の撮影をすませると、5号車の乗り場へとぞろぞろと歩いてゆきます。その乗り場でお父さまお母さまとの最後のハグ、お別れを済ませ目の前にどんと構える新幹線に乗り込みます。

新幹線での時間は、乗り換えがあることからゆったりとした時間は限られており、会話や、最近お稽古で習った蝶やカメラ、ゴミ箱の折り紙などが、各々のグループごとに広げられます。しかし、周りの方への迷惑を配慮しつつ遊べるようになったのか、ただむやみやたらに大声をあげるのではなく、例年よりも静かに楽しんでいる様子でこちらも静かに感心していましました。乗り換えをする長野駅に着くと忙しなく、時間に追われる乗り換えでした。ホームをぞろぞろと走り抜け、改札を通り、長野駅から妙高高原まで直通の北しなの鉄道のホームに着き、そしてこれからいざ乗り込もうという時、親切なおじいさんに北しなの鉄道のホームは違う、という一言を乗車直前で教えていただき、すぐさま我々は方向転換し、レールを2つ挟んで向こう側のホームへと再び階段を駆け上がりました。手動ドアを持つ正真正銘のしなの鉄道に乗り込み10分ほどすると、遠くに雪がちらほらと伺えはじめ、妙高高原に近づくにつれ、車窓には次々と風光明媚な冬景色が流れてゆきました。

景色を堪能していると、あっという間に妙高高原駅に到着します。自分の感覚としては東京駅から妙高高原駅までの移動時間は過去2回のスキー合宿よりも短く感じ、おそらく子ども達からも『あと何分で着くのー?』『まだー?』といった質問がひとつもあがってこなかったため、彼らも自分と同じ感覚だったのではと予想しています。駅にはすでにお世話になるスキーの先生方がお出迎えしてくださり、先生方との1年ぶりの面会になる子も多く、『久しぶり!』という声が先生方の声か、子どもの声かどちらとも分からずに聞こえてきました。そして車に子ども達はぎゅうぎゅうになって乗り込み、ロッジラーへと車列を組みながら無事に到着することができました。長野駅で乗り場を教えてくださったおじさんや、ロッジラーの方、先生方、皆様の協力があっての往路となりました。

1年ぶりのロッジラー。子どもたちは、まだまだ元気です。階段を駆け上がり、自分たちの部屋で大はしゃぎ。今まで電車で、存分にはしゃげなかったぶん、貸切の宿で大はしゃぎです。毎年、そんな私たちを笑顔で迎えてくださるロッジラーの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。お腹が空いた子どもたちは早速スキーウェアに着替え、手を洗って素敵な香りが漂う食堂へと向かいます。スキー合宿で最初にみんなで食べるご飯はカレーライスです。みんな「おいしそー!早く食べたい!」と、大喜び。「美味しい!」と皆何度もお代わりをし、今年も行列のできるカレー屋さんができました。ごちそうさまをして、日焼け止めを塗り、スキー靴を履いていざ出発。子どもたちは外に出るなり雪合戦をはじめていました。

その後、グループ分けをして、重い自分たちのスキー板とストックを個々に持ってゲレンデへ向かいました。スキー板を履くと、久々に滑る子が多いにも関わらず、比較的皆スイスイと滑っていました。コーチたちも想像以上に滑れる子ども達の様子をみて、予定していたよりも高い所へいくリフトにも何本も乗り、快晴の中綺麗な景色を見つつ、初日から沢山滑ることができました。スキーが初めてのチームも明日は朝からリフトに乗りたい!と一人で板をつけ、滑る練習をしました。転びながらも何度も繰り返していくうちに、確実に上達していくのを自分でも感じるのか、ほとんど休む間もなく滑り続けていました。

クタクタになって帰って来た子どもたちは、テキパキとお風呂に入って、お夕食まで、かくれんぼなどをして、仲良く過ごしていました。そして、お夕食。
小学生達が手洗いの声かけをして、食堂へ向かいます。今日の夜は盛りだくさん!ニコちゃんポテトにチキンにエビフライに笹団子などバラエティに富んだお夕食にみんな大喜びでした。1日遊びきってつかれた幼稚園生も一生懸命お夕食を食べていました。

お夕食後はお勉強。お父様お母様やおじいちゃまおばあちゃまにみんな思い思いにお手紙を書き、疲れているにも関わらず集中してお勉強していました。小さい子から少しずつお勉強も終わり、歯磨きなどをしてお休みの時間です。お友達同士、ベットで「明日もいっぱい滑れる!楽しみだなぁ」と話している姿はとても微笑ましかったです。明日も良い1日になりますように。

▲TOPへ戻る