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<こひつじかい> クリスマス会 

2016年12月25日 / 未分類

今日は師走とは思えない暖かな一日。
12月22日木曜日、緑ヶ丘文化会館の調理室でクリスマス会を開きました。

開催時間が近付くと、子ども達の弾んだ声がドアの向こうから聞こえてきます。
ドアを開けて室内に入るや否や、クリスマス一色に飾られた空間に華やぐ子ども達の笑顔。おめかしして来た子、あっという間に半袖姿になる子、次々と集まってくる子ども達をみると、この一年間で背丈が伸び顔つきもしっかり成長したなと改めて感じます。

今日はクリスマスランチ作り、サンタさんとトナカイ号やランチョンマット作り、プレゼント交換と、盛り沢山のタイムスケジュールです。
まずサンタとトナカイ号を工作しました。
紙コップに先ほどの手形を角に見立てて貼り付け、シールやリボン等で顔を作り、クリスマスバージョンのペットボトルにかぶせると素敵なトナカイが完成です。プレゼントを運ぶ荷台は、お稽古でも使用するごみ箱の折り方と同じように作りますが、久々に作るので折り方を忘れ、隣の子に教えてもらっている場面もありました。

次は画用紙に雪の結晶のシールを貼り、絵を描きます。
これはサンタさんとトナカイが空を飛ぶ背景に見立てた、空色のランチョンマットになるのです。

紙エプロンに絵を描いて、オリジナルのマイエプロンが出来ました。
皆それぞれ個性のある絵を描きながら、気持ちはクリスマスモードに
なっていきます。

ランチ作りも同時進行です。
出来上がったご馳走をただいただくのではなく、自分も参加して作ると食欲も美味しさも倍増するものですね。
今日のメニューはキーマカレー、サラダ、から揚げ、フルーツのデザートケーキ。お米研ぎでは、それぞれ腕まくりをしてお米を研いでいきます。
「お家でもお手伝いするよ!」「冷たくって気持ちいいね」「白いお水が出てくるよ」など、子ども達の気持ちが言葉になって自然にどんどん出てきます。
見たこともないほどの大きな一升用炊飯器にセットすると、
「こんな大きな炊飯器は初めて見たよ!」とびっくりしながらも、わくわくしている様子が伝わりました。 

包丁を安全に握って、サラダ用のキュウリを触感を確かめながら切っていきます。普段はキュウリが苦手な子も、自分で切ったものなら愛着がわいてくるようです。カレーのルーをかき混ぜながらぐつぐつ煮込み、グリーンピースを加えたら食欲をそそる香りに包まれました。

そうこうしているうちにご飯が炊け、その合図のブザーの音に「うちと同じ音だよ!」とみんなが一斉に反応しました。一気にみんなの距離が縮まります。

作業中は それぞれが明日からの予定をお話ししてくれます。
「明日は長野のおばあちゃんちに行くんだ」
「広島にいるお友達のところに行くのが楽しみだな。プレゼントをあげようかな」

そしていつもながらのほほえましい光景が見られます。
大きいお兄さんお姉さん達が、小さい子達の面倒を自然に手伝ってくれます。
ついこの前まで手伝ってもうら側だった子ども達が頼もしく成長して、順番に引き継がれていきます。
加えて学校を終えた小学生、大学生のお兄さんお姉さん達も駆けつけてくださり、子ども達は大喜び、さらに活気付きました。

待ってました! ランチの時間です。テーブルセッティングを整えサンタ号にサラダを盛り付け、カレーをよそってもらったら「いただきまーす!」なんと 一番最初におかわりしたのは、まだ新年少クラスのけんちゃんでした。皆、けんちゃんのたくましさに驚きです。

ご飯の後はお楽しみのプレゼント交換です。
各自が持参したプレゼントがどこに渡るか気になって仕方ありません。
いつもの「グーパー」の歌に合わせてプレゼントを回そうとしても、流れが止まりうまく進みません。でも大丈夫、そこはお兄さんお姉さんが達が手際よく解決してくれました。大人から見ればたやすいことでも、子ども達にとってはうまくいかないことがあります。そんな時に「なぜかな?」と子どもの目線になって考えてみると、そこには子ども達が成長するきっかけになるものが潜んでいるように思います。子ども達と触れ合うことで、逆に年長者が学ぶことも多いものだと思わされます。

大盛り上がりのプレゼント交換の後は、図書室へ場所を移動しました。それぞれが気に入った本を探し、マナーを守り静かに利用できるようになりました。

調理室に戻ると本日のクライマックス、みんなが一斉に駆け寄ったのは、大きなお菓子の家でした。お菓子の家(それも大きな)、やっぱりみんな大好きです。やってみたかった、家を食べてみたかった!。「自由に食べていいですよー」のいそべっちの声とともに押せ押せで取り合い、屋根を割って、壁や窓をがぶりと食べて満足気な顔の子ども達でした。

お腹も心も満たされた楽しいクリスマス会でした。
みんなと一緒のイベントではたくさんの友達と交流する力が養われ、
五感を通した体験は、豊かな感性とさらなる成長の種となることでしょう。
「また来年もよろしくね!」と、子ども達は手を振り笑顔で帰っていきました。

さて、クリスマスには みんなのもとにプレゼントが届くかな?

<こひつじかい>冬野菜収穫

2016年12月25日 / 未分類

  12月11日(日)に大根掘り遠足に行ってきました。寒空のもと、田園調布駅に集合すると、前回のみかん狩り遠足に続き、今回も冬においしいお野菜を収穫する遠足ということで、子ども達はとてもワクワクした様子でした。お見送りに来てくださったお父様やお母様にご挨拶をしていざ出発です。バスに乗り、20分ほどで世田谷区用賀の農園に到着しました。
 農園の方にご挨拶をしたら早速お野菜の収穫スタートです。注意事項をよく聞きながらまずは大根を掘ります。大根は土から真っ直ぐ上に向かって抜きます。その際に横に揺らして折れないように注意します。大人でも大変なほどの、子ども達にとってはかなり力のいる作業でしたが、しっかり掴んで上に抜いてみると立派な大根がとれ、満足そうな子ども達の表情が印象的でした。次は白菜です。白菜は押し倒し、ナイフで根元を切り取って収穫します。それぞれ大きな白菜を探して収穫をしました。大きな白菜に隠れてしまいそうな小さな子ども達が、一生懸命収穫する姿がとてもかわいらしかったです。最後は長ネギです。長ネギは大根と同様に土から引き抜いて収穫をします。農園の方の指示のもと手際よく作業をしていきます。無事に立派なお野菜をたくさん収穫することができました。  

 その後、近くの公園で体を動かし、遊びました。たくさん収穫をしましたが、疲れ知らずの子ども達は全力で遊んでいました。
 お母様に作っていたお弁当を食べ、スケッチに取り掛かります。収穫を描くのは難しい作業でしたが、お野菜や自分自身を上手く描き、上手に仕上げることができました。畑では、スーパーや八百屋さんで見ることのない個性的な形の野菜を見かけることがあります。一般的には形の整った野菜が好まれるので、そうでないものは市場には出ないのでしょう。しかし私達のように冬野菜について体験学習をする者にとっては、そんな野菜もとても魅力的です。

今回はまるで長いお鼻がついているような形状の大根、その名も「大根子(だいこんこ)ちゃん」と出会いました。大根子ちゃんをお稽古場に連れて帰り、シールで目を付けたら本当にお顔みたい!立派な葉を髪の毛に見立てることもできました。お稽古でこの冬野菜収穫遠足のまとめを兼ねて、大根子ちゃんをお絵描きしてみました。おもしろいけれどなかなか描きにくい形状ながら、さすが新一年生さん!とても上手に描いていました。
 普段から馴染み深いお野菜でも自分の手で収穫をしてみることでどんな構造になっているか、もともとはどんな形なのかなど色々な発見がありました。新鮮なお野菜をたくさんいただいて、風邪に負けずに元気で冬休みを過ごしてほしいと思います。

<こひつじかい> 絵画展に入賞しました。

2016年12月25日 / 未分類

一年を締めくくる12月のある日、お稽古場にとてもうれしいお知らせが飛び込んできました。こひつじかいの子ども達が描いた絵が、コンクールで賞をいただいたのです!

 お稽古では日ごろから絵を描くことに重きを置いています。まだ言葉を使っての表現が難しい年齢の子ども達にとって、絵を描くという手段で自分が感じたことを表現できたら、その喜びは子ども達にとってその先の様々な原動力になるのではないでしょうか。お稽古の時間中だけではなく、季節ごとの遠足やキャンプなど、出かけた先のどこででも(机などなくてもへっちゃらで!)、ちょっとした時間をうまく活用して頻繁に描く機会を設けています。何事においてもまずは繰り返し、身近に、どんどんやってみるうちに、少しずつ上手になり、自信につながり、そしてもっとやってみたい!(描いてみたい)と思うようになるものではないでしょうか。子どもがこのような気持ちになるまで、大人は導くべきだと思います。絵を描くには描くものをよく観察することになるわけですから、小さなころから「よく見る」経験があることも大切なポイントになります。よく見ることができる子どもは「よく聞く」ことだって上手なはず。小学生になるための準備として、よく聞けることはとても大切だと断言できます。

 今回賞をいただいたコンクールは「自己表現力コンクール」というものでした。「私のたからもの」というテーマのもと、絵画・幼児部門に応募したのです。このコンクールは、子ども・親・指導者対象に開かれ、自分で感じたり考えたりしたことを自由に応募できるもので、「自分を表現する楽しさ」を体験できることを大きな目的としています。絵画以外にも俳句・短歌・詩・作文・小説・漫画・版画・ダンスなど、部門が多岐にわたっていることも特徴の一つです。そして作品の優劣を判定して終わるのではなく、応募作品全てに講評指導を付けて返却されるのです。ひとり一人の作品に丁寧に応えてくださる、教育的意味合いの強いコンクールであると言えます。入賞作品はその年度の作品集に掲載され、書店にて販売されます。

 こひつじかいの子ども達がいただいた賞は次の通りです。
優秀賞 「ぼくのゆめ-絶対に野球選手になる!-」錦織 賢史朗
    「かいぞくせん」矢内原 翔

入選  「フクロウのキャンディこうじょう」奥原 航英
    「ぱぱからのおくりもの」矢内原 新
    「国旗オリンピック」野原 寿真
これらの作品は12月17日の表彰式で表彰されました。
表彰はありませんが
佳作  「ぼくのゆめ」矢内原 啓
    「水族館大好き」野原 寿美玲

 12月17日(土)の授賞式は東京タワーのすぐ隣のビルで行われました。審査員の先生方の紹介にはじまり、俳句・川柳・短歌・詩・作文・・・と順に表彰されていきます。絵画の部は表彰式の半ば、休憩の後でした。休憩の間、授賞式に参列した4人の子ども達が今見てきたばかりの東京タワーを描いていると、写真部門の審査員の先生がそばにいらっしゃり、「僕が撮った東京タワーの写真より、君たちの絵の方がいいね」とほめてくださいました。
 いよいよ表彰です。名前を呼ばれると一人ずつ舞台へ上がり、自分の作品や名前がスクリーンに映っている前で賞状をいただきます。みんな臆することなくニコニコと笑顔で舞台に上がり、立派に賞状をいただきました。最後は受賞者全員が舞台上で記念撮影です。4人お揃いの蝶ネクタイで並んで写真におさまりました。

 会場を出るとまた目の前には東京タワーがそびえたっています。そのまわりを走ったり、ご家族と写真を撮ったりして過ごしました。
 主催の方に「良い作品がたくさん送られてきてびっくりしました。ありがとうございます」と言っていただきました。このお言葉の通り、応募した絵の一枚一枚に、丁寧であたたかな講評をいただきました。子ども達が伝えたいと思って描いたことがどのくらいお伝えできたのか不安がありましたが、講評から、きちんと子ども達の気持ちが伝わっていることが感じられ安堵いたしました。

 日頃から何度も何枚も、ほんとうに何枚も何枚も、描いてきた子ども達の絵が、審査員の先生方のお目にとまる絵になったと言えると思います。子ども達にとってどんなに自信になり、「もっと描きたい!」につながることでしょう。そう思うと、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。これからも、すてきな心の眼を持って、描いていってほしいと願っています。

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