【ワジック教室】秋コース第2回はお月見御膳

2023年9月24日

《第2回は触覚の回》
ワジック教室では、毎回五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)の中の一つに焦点を当ててお料理をしています。秋コース第2回目の今回は、手を使うことをテーマに、十五夜を意識したお月見御膳を作りました。

今回のお献立
●お月見おにぎり
●なめこと青葱の味噌汁
●大根の鶏そぼろ餡
●まんまる出汁巻き玉子
●素材を楽しむ秋野菜
●旬の果物「梨」

「力加減」という、状況に合わせて手に入れる力の具合をコントロールする場面が盛りだくさんの回となりました。中でも印象的だった3場面をご紹介します。

《型を抜く》
お料理の飾りとして、人参をもみじの型で、さつま芋をイチョウの型で抜きをします。
うまく型で抜くには、手のひらを使って均等に型に力をかける必要があります。固いお野菜もあるなか「見て〜手にもみじができた〜」と嬉しそうに見せてくれたお友だちもいました。このように子どもたちはうまく上から体重をかけて型抜きをしていました。
今回は人参は生の状態で、さつま芋は茹でた状態でと同じ型抜きをするにも変化をつけてみました。
硬くて力が必要だった人参に比べて茹でたさつまいもは簡単そうという予想を大間違いで、今度は指先を使って、形が崩れないようにそーっと押す必要がありました。力いっぱいやるよりも力の入れ具合をコントロールすることの方がずっと大変です。失敗した分はお味見にという子ども達の独自ルールが出来上がり、失敗してもニヤニヤしながら何度も挑戦していました。
最終的には全員が大きいイチョウと小さいイチョウを成功させ、お月見御膳に秋らしさが加わりました。

《おにぎりを丸める》
お月見団子に見立てて、一口大のおにぎりを丸めました。丸めると言っても、今回はラップを利用して「捻る」動作で形を作っていきます。
ラップでお米をまとめ、てるてる坊主状態にできたら、いざ捻るとき。うまく丸めるには、まとめたお米に添える手と、ラップを捻る反対の手、というように両手で力の入れ方を変えなければなりません。その加減をまだわからないお友だちは、捻ることは理解しているけれど、どちらの手でもしてしまい、どうしても潰れたおにぎりに…
お料理を通して、手先の細やかな動きが鍛えられることを再確認しました。特に子ども達には、色々な道具を使う前に、自分を操ることの面白さを感じてほしいです。

《さつま芋を絞る》
型を抜いた周りの部分は、さつま芋きんとんにしました。
さつま芋きんとんもおにぎりと同様に、「にぎる」、「しぼる」、「つまむ」が必要なお料理です。
固く絞った手ぬぐいを片手の手のひらの上に置き、さつま芋生地を入れたら、ギューッとねじって形作ります。片手に手ぬぐいをのせた時点で、使えるのは反対の手だけ。その状態でさつま芋を適量すくうことだけでも考えることが沢山で、子ども達の表情は真剣そのものでした。栗みたいにとんがり山で、何本もの筋が入っていれば上手くできた証。
そして綺麗に絞れたきんとんは、崩さないように優しく摘む。壊れることなく無事に出来上がるととても満足気でした。

《アルバム》
2023.9.23の写真はこちらです。お子様との会話が弾むきっかけになれば嬉しいです。
アルバムはこちらから⇒ワジック教室 「お月見御膳」 20230923
閲覧期限:2023年9月30日

《ワジック教室に名前が変わりました》
2023年6月から教室の名称が「ワジック教室」になりました。

「こんないい顔、うちでは見たことがない!どんな魔法をつかっているんですか?」保護者の方からそんな言葉を頻繁にいただくようになり、「食」のちからを再認識。
それならば1から全部やってみようと、五感磨きに

「ワ(和食)+アジ(味わう)+イク(教育)」

を融合した新しいプログラムとしてスタートしたのが、「ワジック教室」です。
ワジックの“まほう”にかかった子ども達との時間、どんな新しい出会いがあるのか、私達もワクワクしています。

詳しくはこちら↓↓
ワジック教室

磯邊季里 @ 2023年09月24日 12:42 コメント: (0)

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